UFBの素材としての可能性 〜神戸学院大学薬学部の武田教授に聞く

UFBが創薬の世界に使えるかも?

こんにちは、シンバイオシス研究所の新人の森下です。
これが初めての記事になります。
皆様どうぞ(お手柔らかに)よろしくお願い致します。

今年も腸内フローラ移植臨床研究会の学術大会の日にちが近づいてまいりました。
というか、1週間前を切っているんですけどね。

今年は今までになく、研究分野での躍進があったと言えます。
神戸学院大学と共同研究契約を締結したり、
べックマン・コールター社のMultisizer 4eで泡の個数測定が叶ったり、
理系の新人が入ったり(自分)、今まで予測や理論値であったことをひとつずつ明らかにする準備ができてきたと思います。

学術大会当日の演題では、
「UFB触媒のFMTでは、菌が腸管に生着している」という仮説の証明になる検討結果の発表や、
共同研究先である神戸学院大学から、DDS分野におけるUFBの可能性の研究発表も予定されており、基礎研究の積み上がりを感じられる演題となっているかと思います。

そもそもDDSって何?という方はこちらをお読みください。→第36回 日本DDS学会「DDSが創る未来の医療モダリティ」出展レポート&そもそもDDSって何。

さて、本日は午後のパネルディスカッションで座長を務めていただきます、”神戸学院大学薬学部 教授 武田真莉子先生”のご紹介をさせていただきたいと思います。

武田先生は今も昔も経口インスリン研究のトップを争ってきた研究一筋の先生です。
この度、武田先生が我々のUFB技術にとても関心を持っていただき、基礎分野での共同研究を開始することになりました。

森下

研究お忙しい中、お時間割いていただきありがとうございます。
先生がUFB技術に興味を持っていただいたのは、どういう観点からでしたか?

武田教授

UFBは、耳にはしていたものの、全く目には入っていなかった(それは気楽に入手できない素材であったため)ものでしたが、よくよく性質を調べてみると、私が専門の創剤学分野(DDS)で活用できそうなとても面白い素材になる!と直感的に確信したのです。

森下

いやあ、興味を持って頂けただけでもすごく嬉しいのに、研究に使って頂けるとは。
しかもインスリン研究畑のど真ん中にいらっしゃる先生となると、こちらも夢が広がります。

武田教授

とは言え、UFBはまだ新しい素材ですので、基礎研究で知見を積み上げていく必要がありますから、これからやることは無限にありますよ。研究員(※)の仕事ですね。

※森下は研究員として先生の研究室に所属しております。

森下

(遠い目)
先生は長年DDS研究に携わっていらっしゃいますが、どういったところに研究の魅力があるのでしょうか。

武田教授

原料が水と気体だけであり、環境にも生体にも安全性が高いのに、治療効果のみならず、薬の作用や粘膜吸収に強く影響するUFBの「パワー」は驚きです。今人類に求められている「環境に配慮した持続可能な先進技術」に化けるかもしれない、という期待にワクワクしています。

森下

なるほどですね〜。頭イター薬パクーの世界は、DDS研究の賜物ですよね。
意外に身近にある学問ということで、非常に興味深いです。
最後に、学術大会に向けてコメントをお願い致します。

武田教授

基礎科学者としての視点で症例報告から勉強させていただき、忌憚ない意見交換をさせていただければと思います。UFB水の未知の部分も知れるとのことで、今からドキドキワクワクしています。

森下

当日はどうぞよろしくお願い致します!

この記事を書いた人

森下理咲子
森下理咲子研究員(菌弟子)
小さい頃から動物が大好きで、なんでこんなに愛おしいんだろうかと考えてたら理系の道に進んでいました。
生物の仕組みを読み解けば、最適な暮らし方が見えてくる。生きることに頑張りすぎない。ヒトは一人では生きていけないのだから、微生物の手も借りようじゃないか。今日も遠いどこかに想いを馳せながら、自分という存在の役割を模索しています。