腸内フローラ移植 臨床応用〈一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会様〉
プロジェクト概要
- 実施期間:2017年11月〜現在
- 研究テーマ:全国の医療機関と連携して、各種難治性疾患に対する腸内フローラ移植の有用性と有効なプロトコルを検討する。
メンバー

一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会様
役員:11名
移植医療機関:述べ24施設(現在16施設)
移植の相談ができる機関:述べ4施設(現在4施設)
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研究課題とテーマ
腸に住む腸内細菌のバランスを整えるための有効なアプローチとして注目されている「腸内フローラ移植」は、欧米諸国では歴史が長いものの、日本ではまだ認知度が低く、一部の大学病院などで臨床治験中の方法です。
一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会は、次世代の画期的治療法として期待される「腸内フローラ移植」の民間初の学術的研究組織です。
消化器専門医をはじめとする全国の医療機関と連携し、患者さんに安心して移植を受けていただける体制をとっています。
当研究所で開発した移植菌液は、溶媒に生理食塩水だけではなくウルトラファインバブル(UFB)を使用した、特許出願中の技術です。
移植菌液の精度向上はもちろん、移植方法や適応疾患の探求も行なってまいります。
プロジェクト進捗状況
疾患ごとの移植件数(医師による診断名のついている場合のみ)
その他の疾病 | 85 |
過敏性腸症候群 | 52 |
アトピー・アレルギー | 50 |
潰瘍性大腸炎 | 36 |
便秘症 | 30 |
うつ病 | 23 |
糖尿病 | 11 |
自閉症スペクトラム | 9 |
高血圧 | 7 |
躁うつ病 | 6 |
自律神経失調症 | 5 |
乳がん | 4 |
クローン病 | 3 |
肺がん | 3 |
肝臓がん | 3 |
その他のがん | 3 |
パニック障害 | 2 |
更年期障害 | 2 |
膠原病全般 | 2 |
胃がん | 2 |
成果
一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会 第1回総会 2017年11月
これまでの研究に賛同してくださる臨床医と連携しながら、臨床現場を各診療科の専門医に任せる体制を整える。
シンバイオシス研究所を腸内細菌の研究機関と位置づけ、腸内フローラ移植菌液の研究開発に特化することになる。
一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会 第2回総会 2018年10月
シンバイオシスからは、マウスによるヒト菌液FMT試験の結果報告やドナー選定について発表。
基調講演は京都府立医大の内藤裕二先生。
開催報告はこちら(腸内フローラ移植臨床研究会 第2回総会が開催されました )
一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会 第3回総会 2019年9月
シンバイオシスからは、ドナーバンクの運営や動物実験について発表。
(生命の進化と腸内フローラ移植[第3回総会発表内容])
(1型糖尿病マウスにおけるFMTの治療効果の比較検証[第3回総会発表内容])
(便バンクJapanbiomeについて臨床検査技師が語る[第3回総会発表内容])
基調講演は国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センター センター長 國澤 純 先生。
当日の開催報告はこちら(【開催報告】第3回総会「腸内細菌から人類への手紙」を開催いたしました – 腸内フローラ移植臨床研究会)
一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会 第4回学術大会 2020年9月
シンバイオシスの製造するウルトラファインバブル(UFB)水を使用したFMTにおける有用性を示した論文発表や、
今後の研究方針、
腸内フローラ移植(FMT)の症例報告などを行いました。
ウルトラファインバブル(UFB)が移植以外にも活用できる可能性が垣間見えた、非常に大きな一歩を踏み出した機会となりました。
特許出願(特願2018-036062)
ウルトラファインバブル技術を使った移植菌液の特許を出願する。
■特願2018-036062
国際出願番号 PCT/JP2019/7574
国際公開番号 WO2019/168034 A1
発明の名称 生体微生物含有組成物及びその製造方法
原著論文発表(腸内フローラ移植におけるUFBの有用性)

《特許出願中》
腸内フローラ移植
腸内フローラを整える有効な方法として「腸内フローラ移植(便移植、FMT)」が注目されています。
シンバイオシス研究所では、独自の移植菌液を開発し、移植の奏効率を高めることを目指しています。(特許出願中)