シンバイオシスに若い人が来る。
わたしの長年の悩みを聞いてもらってもいいでしょうか。
それは
「同世代がいない職場である」こと。
菌職人はめでたく還暦やし、
顧問はびっくりするくらい元気なおじいちゃんやし、
腸内フローラ移植臨床研究会でご一緒している先生方は基本的に開業医のため、40歳を下回ることはほぼない。
いや、なにも不満はないんです。
むしろ皆さまに囲まれて、29歳(こないだ30歳になった)のわたしに対しては必然的に「よしよしモード」になるので、居心地はよかったんです。
長女のせいか、家の外では末っ子ポジションが好き。
でもね、ときどき思っていたわけです。
この世の中には、20代や30代はいるのだろうか、と。(いや、おるわ。きゃりーぱみゅぱみゅとか)
そんな中、ついにわたしにも歳下の同僚ができました。

名を「森下」と言います。
お察しのとおり、わたしはきゃぴきゃぴした今どきの女の子とうまく話すことができないのですが、
森下は結構さばさばした感じで、むしろわたしが後輩なのではないかと思うことがある。(しっかりせい)
ばりばりの理系出身なので、今進んでいる共同研究でも実験計画を立てたり、実際に先方に出向いて実験をしたりしてくれる予定です。
そしてこれを機に、わたしの「菌弟子」の肩書きを森下に譲ることにしました!
じゃあお前は何になるんやって?
……
…………
…………………
……(なんのもったいぶりやねん)
「菌作家」にしました。( ̄ー ̄)
エビデンス系は森下に任せることにして、
これからはますます想像力豊かな菌とのコミュニケーションをお伝えしていきたいなと思います!(でも森下にブログの執筆断られました……エビデンス付きの記事書くのしんどいのに…)
昨日は森下の初出勤だったので、菌液の調製現場からその模様をお伝えします!
目次
森下、ラボを初体験

今日は、すでに濾過処理済の菌液を、各患者さん向けに調製していく作業予定です。
清水さん、いつもは一人で黙々と作業するので、今日はちょっと緊張していました。
清水、後ろから写真を撮られるのを嫌がる


ちょっとぉ〜
後ろから撮らんといてよ、ハゲてるねんから。

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
清水、残念ながら撮られる


清水さんごめん。結構工夫はしてんけど…
菌たちを送り出す会

本日、患者さんのもとに届けられる菌液たちができあがりました。
3人で手を合わせて「頑張ってくるんだよ〜!」とエールを込めました。
清水さんをいじってばっかりの記事になってしまいましたが、森下がこれから共同研究先との窓口になるにあたり、清水さんからのレクチャー時間もありました。
わたしには、専門用語が飛び交いまくりで大変つらい時間でしたが、森下は「なんでそんなの思いつくんですか!?」と興奮していたので、清水さんの威厳は保てたようです。
わたしからすると「なんでそんなのわかるんですか」と森下に問いたかった。
森下、一問一答タイム
ここからはわたしが森下に一問一答形式で質問をしていきたいと思います。

君が来てくれて本当にうれしいよ。
これから何もかもぜんぶ、よろしく頼んだ。

いや、ちひろさん重い。私今日初出勤です。
※以下、森下多忙のため、ちひろ想像力による「完全なる森下のイメージ」のみでお送りします。

「うんこ」と聞いて何を連想する?

生命の神秘、ですかね

昨日の晩ごはん何食べた?

鯖ですね

シンバイオシスでどんなことをやっていきたい?

機序解明とエビデンスづくり

これだけは負けない!という自分のいいところは?

どうでしょうね。
結構バランス感覚はいいほうだと思います。

心ときめく瞬間ってどんなとき?

動物が自分にだけ見せてくれる面を見つけたときかな

ささやかな幸せを感じる瞬間は?

7月の晴れた日の仕事終わり、まだ日が残っているうちに家の近くの河川敷でビール飲む瞬間。

シンバイオシスへなにかリクエストがあれば教えてください。

人員の補充(初日にしてヤバい)
※以上、森下多忙のため、ちひろ想像力による「完全なる森下のイメージ」のみでお送りしました。
というわけで、新体制のシンバイオシス研究所をよろしくお願い申し上げます!

これ、わたしの提案で「手でうんこの形つくる」ってやつをやったんですが、全然うまくできませんでしたね。
↓森下の詳しいプロフィールは以下をご覧ください。
この記事を書いた人

- 研究員・広報(菌作家)
-
自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。
でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。
目に見えないものたちの力を感じる日々です。
いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
スタッフ紹介はこちら
最新の投稿
腸内フローラ移植2021.11.02FMT(便移植、腸内フローラ移植)の未来を真剣に考える会
腸内フローラ移植2021.10.26FMTのゴールは? 移植回数と事前抗生剤投与が菌の生着に与える影響
腸と健康2021.10.19ちょうどいい炎症状態って? 免疫のエンジンとブレーキ、Th17とTreg
腸と健康2021.10.12腸にいい食生活をお探しの方へ(レシピ付)

《特許出願中》
腸内フローラ移植
腸内フローラを整える有効な方法として「腸内フローラ移植(便移植、FMT)」が注目されています。
シンバイオシス研究所では、独自の移植菌液を開発し、移植の奏効率を高めることを目指しています。(特許出願中)