シンバイオシス研究所は腸内フローラ移植(便移植)の研究開発機関です。腸内フローラ移植臨床研究会の専属研究機関として、全国の医療機関と連携しています。
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健康と腸内細菌のために野菜を頑張って食べている人たちへ

先日妹と一緒に近所の公園をジョギングしてたら、めっちゃ空き缶を携えたおじさんに「君たちあれやろ、今度オリンピック出るねんな?」と言われました。

光栄だったので「はい! 応援よろしくおねがいします!」って嘘ついてしまって、罪の意識。
寒くても、走るとあったかくなります。

冬といえば鍋で、鍋といえば野菜たっぷり。
サラダに偏りがちな夏に比べて、体も冷えにくいし量もたくさん摂れるのでいいですよね。

ところで野菜って好きですか?
野菜はあんまり好きちゃうけど、健康にいいからと一生懸命野菜を食べている人もいるかもしれません。

今日はそんな人に喜んでもらえる内容だと思います。
わたしのように、野菜が心から大好きで、野菜だけで生きていけたらどんなにいいだろう的な人は読まないほうが精神衛生上いいかもしれん。

スーパーで「もやし(小家族用)」とか売ってるの見ると「こんなん、もはや四捨五入したらないのと一緒やん」って思いますね。(言いすぎやろ)
食費がかかってしゃあないのでもやしとかキャベツをよく食べますが、本当はトマトと長ネギと三つ葉がすき。
金持ちになったら毎日三つ葉食べたいけど、そうなると傲慢な人間になりそうやから今のままでいい。(自分への信頼ゼロ)

それでは、野菜が本当に健康にいいのか、良いとしたら食べれば食べるほどいいのか、ちょっと考えてみましょう。

腸内細菌にとって野菜は必要なのか

腸内細菌のために、食物繊維を摂りましょうというアドバイスをよく目にします。
糖と脂は人間のエサ、食物繊維は人間が利用できないものだけれど、腸内細菌のエサになるから摂りましょうということですね。

これね、あまり表面的に捉えているととんでもない勘違いを引き起こすかもしれません。

実は多くの腸内細菌にとって、繁殖するために必要なものは「ブドウ糖」なんです。(※一部オリゴ糖や乳糖を利用するものもあります)

糖というのは、単糖類、二糖類、多糖類に分けられます。
最終的に体の中で利用するためには、単糖類の状態まで代謝する必要があります。
ちょっと乱暴な例えになりますが、お肉を噛むことを想像してください。

「えっ、口の中でとろける〜! 歯がいらない〜!」という霜降り薄切り肉タイプが単糖類。
「きちんと噛みごたえもあって、肉汁があふれる〜」というステーキタイプが二糖類。
「噛んでも噛んでもまったく飲み込まれへん」というビーフジャーキータイプが多糖類。

この「噛む」というのが人間の身体でいう「代謝(消化・分解)」で、様々な消化酵素や腸内細菌の力を借りてより小さな分子に分解していきます。
分子の大きさが大きいほど分解しにくくなってくるのですが、この多糖類のうちヒト単体の代謝能力では分解できず、外に出ていってしまうものを「食物繊維」といいます。

そこで腸内細菌の登場です。
彼らは放っておくと外に出ていってしまう食物繊維を分解し、そこで得た糖を利用して暮らしているというわけです。

一般に「炭水化物」と呼ばれる食品は、単糖類から消化の難しい多糖類(食物繊維)を含めた総称です。

お肉の話に戻ります。
歯がいらない柔らかいお肉ばかり食べていると、ヒトは栄養過剰なのに菌たちは腹ペコといういびつな状態をつくり出してしまいます。

なので、消化の難しい糖も摂取することで菌たちにも十分栄養を行き渡らせようというのが「食物繊維を摂りましょう」の一言には凝縮されています。

ちなみに多糖類には玄米やイモ類、豆類、海草類、きのこ類なんかが含まれます。
キャベツや白菜などの野菜にも多く含まれるうえ、野菜は熱量が低くカロリーオーバーになりにくいため、摂取が推奨されるというわけです。

野菜の立場から考えてみる

こういう写真見ると撮影現場の空気を想像してしまいません?

ちょっと野菜の気持ちになってみてください。
人間に食べられたいでしょうか?

野菜だって生き物なので、繁殖して命を未来につないでいきたいという本能があります。
でも人間ときたら、種は生ゴミとして捨ててしまうわ、食べたあとのウンコは水洗トイレに流してしまうわ、鳥みたいに飛んで種を運んでくれるわけでもないわ、
もう野菜にしたら食べられ損です。

現代になってからだけではなくて、そもそも植物は足も羽もなくて逃げることができないので、多かれ少なかれ動物に有効な毒を持っていることが多いです。
その毒の度合いは、軽いものから死に至るものまでさまざま。

先人たちが命を張って軽めの毒のものを選りわけてくれたおかげで、わたしたちが植物を食べて死ぬことはほぼなくなりました。
ありがたい。そして勇気に乾杯。

果実を甘くするなど、あえて食べてほしい場合には毒性を弱めることもあるそうで、植物って本当にすごいですよね。
そう考えると、流通のためまだ未熟なうちに収穫した植物って毒性高そうな気がしません?
トマトとかバナナとか。

この観点で見ると、根菜たちは他の野菜と分けて考えたほうが良さそうですね。
土で守られているぶん、毒性をそれほど高めなくてもよいからです。
根菜がいいといわれる理由が納得できます。

少量の毒が健康にいいという説

ところで、野菜は毒だから避けるべきかというと、そう短絡的な話ではありません。
(付け加えておきますが、わたしは野菜が好きなので何とか結論を野菜にとってポジティブな方向に持っていこうとしています。)

まず、少量の毒などの軽いストレスがかえって身体にいいという説があります。
身近なもので言うと、コーヒーやわさび、スパイス系、アルコール、太陽光、運動などが挙げられるでしょう。

ストレスがまったくない環境が、人間を不健康にすることは知っていますか?
わたしがニートやったとき具合悪かったのは、ストレスがなかったからやと思うんですよね。食っちゃ寝、食っちゃ寝してたし。(結構な生活やな)

人間、使わない機能はどんどん衰えていきます。
運動しないと筋肉が落ちていくように、免疫力にも刺激が必要です。

ステーキを頼むと、かならず付け合せの野菜が付いてきますよね。
あれは見栄えの問題だけではなく、野菜を食べることで肝臓が解毒作用を発揮し、酵素を活性化させることでお肉の消化を助けると言われています。

言われているというか、野菜側に付きたいというか。

毒があるから、身体に悪いからと言って不健康要素を避けすぎるとかえって健康から遠ざかることを示唆しているのかもしれないですね。

どのくらいの摂取が適量なのか?

お決まり過ぎてまじで申しわけないんですが、人によります。

半年ぐらい続けて、一番体調のいい量や調理法でいいんじゃないでしょうか。
こういう健康系の記事を書いていると、あまりにも個体差があるのでそもそも記事の存在価値がないように思われてくるわ…

近ごろの野菜は、コスパを突き詰められすぎて品種改良を重ねた結果、ミネラルや食物繊維の含有量がぐんと減っています。
なので、思いがけず野菜不足(食物繊維不足)になっていることもあるようです。
糖質制限とやらがそれに拍車をかけているらしい。

それでも、無理をして野菜をいっぱい食べている人に伝えたくて書きました。
その野菜、わたしにください。
残留農薬なんかの問題もあるし、食べれば食べるほど健康になれる類のものでもありません。

余談ですが、生野菜がいいのか加熱野菜がいいのか問題もよく議論の的になりますが、そもそも「どういう側面から見て」いいのかの前提が抜けていることも多いですね。
たぶん皆さん、話し相手に困っているんちゃうかな。
わたしのように引きこもり力を身につけると、人と話をしなくてもある程度平気になります。(今日イチ不健康な発言)

真面目な話をすると、生卵とゆで卵は違う食べ物です。
加熱によって熱量が吸収されてるし、タンパク変性も起こっている。
生野菜と加熱野菜も同じじゃないですかね。結局代謝の過程でいろいろな力が加わるので、口から入れた段階ですべてを語ることはできない気がします。

腸内細菌の観点から見ると加熱野菜のほうがいいというサイエンスの論文もありますが(例によってマウス実験)、好きなものを食べて幸せになったらいいんじゃないでしょうか。
(参考:Cooking food alters the microbiome: Raw vs. cooked diets have distinct effects on both mouse and human gut microbes — ScienceDaily

無調整豆乳で豆乳鍋をつくると100%モロモロになるんですが、誰かいい方法知ってたら教えてください。

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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