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菌とウイルスは違う! インフルエンザの賢い増え方や治療法

インフルエンザ

あけましておめでとうございます。

平成最後の年ですね。
個人的に、今の天皇めちゃくちゃ好きやったんで、寂しいです。

でも、これを機に天皇は70歳が定年とかにしてあげてほしい。
みんな長寿になってきてるし、ご高齢であのレベルの公務はしんどいと思うもん。

次の元号は、「DASHI(出汁)」か、「UMAMI(旨味)」がいいな。(和食を世界にアピール)

さて、ここでブログがご無沙汰になってしまった言い訳を。

師走って、ただでも忙しいじゃないですか。
わたしの仕事は特に師走だから〜とかないはずなんですが、バタバタしてて。

ほんで、12月の前半に二回も風邪をひいてしまって、
さらには年末にインフルエンザA型にかかって40.2度の発熱でしめくくり、仕事納めができんかったんです。
12年ぶりのインフルエンザで、油断してました。

修行が足りぬ。。。
お正月にはしっかり治り、食っちゃ寝しました。

それに引き換え父は、大晦日にド派手な風邪をひき(インフルエンザではない)、4日の仕事初めにはなんとか出勤するもぶり返し、週末はまた寝込んで月曜日仕事という、仕事人の鑑のような人です。(気の毒すぎる)

さて、細菌はかなり好きなわたしですが、なぜかインフルエンザにはあまり親近感がわきません。

その理由はたぶん、「インフルエンザが細菌ではない」ということに起因すると思うんですが、案外このことが世間では知られていないので、
今日は、微生物と細菌とウイルスと真菌の違いについて。

細菌もウイルスも目に見えない微生物

マイクロバイオーム

細菌とウイルスは、まず大きさが違います。

人間の細胞をわたしやとすると、細菌はわたしの頭部の大きさよりちょい小さいぐらい。(怖いわ)
ウイルスはだいたい50円玉の穴の大きさぐらい。
ものすごい差ですね。

ただ、細菌もウイルスも「微生物」という大きなくくりに入れられます。
これは、「目に見えないくらい小さな生物」をまとめてこう呼んでいます。

ちなみに、「腸内環境が乱れてカンジダ症になった」とかいうカンジダは真菌という微生物の一種ですし、水虫も真菌。
なんとキノコも真菌の集まりです。(ちょっと待って、、、今日の晩ご飯なめこの味噌汁やって、、、)

他にもアメーバなど、小さい子たちはみんなひっくるめて「微生物」と呼ばれます。
基本的な定義はOK?

大きさとかどうでもいいと思われるかもしれませんが、ウイルスはこの体の小ささを活かして増殖しています。

自分で増えられる細菌

細菌アイコン

細菌とウイルスのもっとも明確な違い、それは「増え方」にあります。

細菌は、自分の好きな環境であれば勝手に自分で増殖することができます。

土の中でぬくぬくしているのが好きな菌もいれば、川をゆらゆら流れるのが好きな菌もいる。
空気をふわふわ飛ぶのが好きな菌もいれば、動物の腸の中で上げ膳据え膳で暮らすのが好きな菌もいる。

病原性のある菌たちと、逆に存在がありがたい菌の違いは、
体内で食べ物をゲットして代謝し、増殖するときに出す物質が宿主に有用かどうかの違いです。

細菌たちも生活がかかってますので、一時的に訪問した病原菌以外の菌(世間で悪玉菌と呼ばれる子も含む)は、基本的に宿主(人間)にとって有益なんだとわたしたちは考えています。

細菌たちが自分で増殖できるのは、彼らに細胞があって、その中にDNAとRNAの両方が存在するから。

わたしたちの体の細胞は日々新しく入れ替わっています。
そのとき、DNAという細胞の設計図に基づいて、RNAという職人たちがちゃんと間違わずに細胞をコピーしてくれています。

言うなれば、DNAが「ケンタッキーフライドチキンの作り方」やとします。

けれど、レシピだけではわたしたちがチキンを食べることはできません。
そこでRNA職人たちが登場。

mRNA(メッセンジャーRNA)が各店長たちにレシピを教えて、
tRNA(トランスファーRNA)が鶏肉と魔法の粉の材料を仕入れて、
rRNA(リボソームRNA)がお店で揚げたてチキンを作るというわけ。

わたしたち人間は細胞を入れ替えますが、単細胞である細菌たちはこの工程によって増殖し、世代交代をします。

他の生物に寄生して増殖するウイルス

ウィルス

新しい細胞ができ、生物が増殖していくために、DNAとRNAが必要なことはわかりました。

ウイルスがわたしたち人間はもちろん、細菌とも根本的に違っているのは、「DNAかRNAのどちらかしかない」という点です。

この特徴があるおかげで、ウイルスは生物ではないと定義する学説もあります。
どちらを持っているかでそれぞれ「DNAウイルス」、「RNAウイルス」と呼ばれますが、圧倒的にRNAウイルスのほうが多いです。

では、自分で増殖できないウイルスがどうやって増えるかと言うと、彼らは他の生物の細胞に入り込んで、そのDNAなりRNAを借りて増えるんです。
それが証拠に、ウイルスは細菌と違って、生き物の細胞を出てしまうと長くは生きられません。

ケンタッキーフライドチキンのレシピだけ持ってて、研修制度の体制も、仕入れルートも、コックもいない会社はすぐに倒産しますよね。
それと一緒です。

もしケンタッキーフライドチキンがレシピごとこの世から消えたら、あの「ときどきむしょうに食べたくなるなる」の気持ちの行き場は。(わたしはコーンの方が好きです)

細菌とウイルスに対する治療薬の違い

インフルエンザ薬

このように、まったく違う生き物(と言っていいのか)なので、使うお薬も全く違います。
ものすごく簡単に言うと、「抗生物質(抗菌薬)が効くかどうか」と言ってしまってもいいかもしれません。

抗生物質とは、体の中であまり増えてほしくない菌の増殖を抑えてくれます。
外科手術のときなど、体の内部が細菌にさらされる時には重宝しますが、使いすぎると薬が効かない菌が出てきたりします。

微生物は殺さずに味方につけるべし。抗菌薬の限界点。

一方でウイルスには抗生物質は効きません。
インフルエンザには専用の薬がありますが、風邪の場合にはこれと言った薬がないので、抗生物質を出されることもあります。
でもこれ、意味ありません。

そういえば、今回インフルエンザにかかって、タミフルを出してもらえると思ってたんですね。
ところが近所の内科にいくと、「新しいゾフルーザって薬出しとくね〜」とのこと。

なんでも、今までのインフルエンザのお薬は、1つの細胞内で増殖したウイルスが他の細胞に乗り移るのを防ぐものだったそう。
一方でこのゾフルーザは、細胞の中でウイルスそのものが増殖するのを防ぐんだそうです。

簡単に言うと、「早く体からウイルスがいなくなる」のが特徴なんですって。

ちなみに、症状そのものの改善にかかる時間は今までの薬と同じようなものというデータもあるそうですが、わたしの場合は熱は1日で下がりました。
だるい感じは4〜5日ありましたけども。

増殖スピードが早いということは…

はたらく細菌たち

ウイルスたちはその小さな体を活かして生物の細胞に入り込んで増殖し、人間のように複数の細胞を持っている場合は次々に他の細胞に乗り移っていきます。
その増殖スピードは半端ではなく、インフルエンザウイルスを例に挙げると、1つのウイルスが24時間後には100万個になっているというから驚き。

ちなみに増殖する際、ウイルスはどんどん変異していきます。
どういうことかというと、ちょっとずつお顔が変わっていくということ。

本来なら、人間の獲得免疫(前の記事参照)のおかげで一度感染したウイルスには二度と感染しないはずなんですが、インフルエンザはせっかく指名手配しても、ちょっと整形してるからまた最初から免疫の仕事がやり直しになってしまうんです。
これが、毎年インフルエンザが流行る理由。

エイズウイルスの特効薬が出てこないのも、同じ理由です。

細菌たちも人間に比べると圧倒的に早く増殖し、世代交代をします。
それはつまり、進化のスピードがものすごく速いということです。

増殖スピードの早い大腸菌を例に挙げてみましょう。
一匹の菌が地球の容量にまで増えるのはたったの43時間で、その2時間後には地球の重さにまで増える計算になるそうです。(参考:http://jsv.umin.jp/microbiology/main_003.htm

わたしたちにとって増殖すると困る菌、ウイルスも確かにたくさんいます。
でも、わたしたちにとってありがたい働きをしてくれている細菌などの微生物もどんどん増殖して進化している。

これは、ちょっとずつしか進化できない人間にとって、本当にありがたいことだと思うんです。

特に近頃は、人間を取り巻く環境があまりにも急激に変わりすぎています。
腸内細菌たちなどの細菌は、自分たちを含め、宿主である人間のダメージを最小限にとどめるように一生懸命進化してくれているはずです。

彼らにあまり無理をさせないように、今年の抱負は「おやつの無限ながら食べを控える」です。(元旦から挫折してたで)

そういえば真菌について触れるの忘れてました。
こちらの近代のパワーポイントがわかりやすかったんで、ご参考までに。
今さら聞けないウイルスと細菌と真菌の違い

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
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