1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
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生理痛/月経痛を起こすのも楽にするのも、腸内細菌が関わっている

生理と腸内細菌

女性にとって、場合によっては結婚相手よりも長く付き合うもの。
そう、生理。

生理が大事なのはわかる。
子どもを産むって、まあ人間として、というか生命体として、存在意義的なレベルでプログラムされていることやもんな。

今の日本は子どもが産みづらい世の中やとか、不妊とか、そもそも子どもを持たない選択肢もあるとか、そういうことはひとまず置いておいて。
生理というのは、女性にとって避けがたくあるわけです。

ただ、つらい人にとってはつらすぎるこの現象。
今回、日頃の生活習慣が祟ったのか、生理痛がめちゃくちゃひどかったので、考察してみました。

生理とホルモンバランス

生理とホルモンバランス

生理の仕組みについて詳しく書き出すと長くなってしまいそうなので割愛しますが、生理にはざっくりわけて2つのホルモンがかかわっています。

1つめは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」で、2つめは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」です。

エストロゲンは、いわゆるキラキラ期と呼ばれる時期に分泌されるホルモンです(そう、ルナルナユーザーです)。
肉体的にも精神的にも調子が良くなり、活動的になります。
生理が重い人は、「一ヶ月のうち、この一週間だけが調子いい」という方もおられます。(かつてのわたしやわ)

プロゲステロンは、いわゆるモヤモヤ期と呼ばれる時期に分泌されるホルモン。
生理10日前くらいから、イライラしたり、甘いものがほしくなったり、むくみやすくなったりします。
妊娠に備えて身体が栄養をたくわえようとしているのです。

同時に、もし妊娠していたときに流産してしまわないように、子宮の収縮を抑えます。
不思議なことに、腸の収縮まで抑えるみたいなんですね。(近い場所にあるからとかそういう感じかな、知らんけど)

そのため、腸の運動が弱まり、便秘になる、と。
なぁるほど!

生理痛が起こるメカニズム

生理痛

さて、生理がやってきました。ブルー期突入です。
人によっては、生理前の精神症状がいちばんツラいという場合もあるので、一概にブルー期とは言えませんが、生理中はいろいろと行動が制限されるのも事実。

お風呂に浸かるのも嫌になるし、
料理もだるいし、
下腹もなんとなく出てるし、
いつものように純白のレオタード着てバレエもできへんし。(そんな習い事してへんやろ)

ほんで、お腹痛いし。
さいあく。

この生理中の腹痛には、実は上述の2つのほかに、別のホルモンが関係しています。
それが、「プロスタグランジン」というホルモン。

ごめんやけど、心を込めてつけられた名前なんやろうけど、「プロ」までしか覚えられへんわ。

このプロスタグランジンにはいくつも種類があり、作用もいろいろ。
話を簡単にするために、今回は「生理前半期に分泌されるプロスタグランジン」に話を限定します。

それにしても舌噛みそうやな。
プロスタグランジン(以下、花子とする)とかにしよかな。

妊娠に備えていた身体が、「今回はパス」と妊娠しないまま一定期間が過ぎると、子宮内膜が剥がれ落ちます。
いつでもスタンバイオッケー状態にしてくれてたら生理もないしいいかもしれないんですが、いい状態で赤ちゃんを育てるために、定期的に新しいベッドにしてやる必要があるんですね。

ちなみに将来、女の子が生まれたら、名前は「花子」にしたい。

で、残念ながら今回は花子を妊娠できなかった場合、花子を迎える予定だったベッドを交換するために、子宮を収縮させ、不要になった粘膜を血液とともに体外にスムーズに押し出す「花子」というホルモンが分泌されます。(ややこしいわ。プロスタグランジンに戻して)

ただこのとき、不要なものを体外に出すためにプロスタグランジンが過剰に分泌されてしまうと、痛みの原因になります。
さらに、先ほどの便秘のときの逆で、今度は腸のぜん動運動も活発にしてしまうので、下痢になる場合もあります。

身体が冷えていると血流が悪くなり、スムーズに血液が体外に排出されません。
結果として、プロスタグランジンはたくさん分泌されてしまいます。
なので、生理のときこそ身体を温めなくてはいけないんです。

つまり、わたしのようにお風呂をめんどくさがったり、イライラするからとアイスばっかり食べていると、悪化します。(なんで得意げやねん)

生理痛と腸内細菌

生理痛と腸内細菌

さて、ここまでが一般的なお話です。
実は、プロスタグランジンというホルモンは、腸内細菌とのかかわりもたくさん発見されています。

こちらの論文では、腸管内にカンジダと呼ばれる真菌が増殖することで、プロスタグランジンが産生され、免疫過剰になり、喘息を悪化させる可能性があることが示されています。

一方でこちらの論文では、プロスタグランジンがTレグ(免疫を寛容にしてくれる子)と並ぶ、炎症抑制機能があることが示されています。
炎症性腸疾患の治療にも、このプロスタグランジンが大きなヒントになるかもしれません。

そして前述のとおり、生理痛が起こるのは、プロスタグランジンを含むホルモンバランスが一時的に崩れてしまっているからでした。
さらに掘り下げると、実はこのホルモンバランスの乱れに対して腸内細菌たちが防御物質を出すことで起こっているんです。

腸内細菌が、わたしたちの身体の恒常性維持にいかに役立ってくれているか。
ホルモンバランス乱れさせまくる生活して、ほんまごめんやで。

生理痛をやわらげるために

ちなみに、生理痛を和らげるために、身体を温める以外にも方法があります。

それは、「お水をたっぷり飲むこと」です。

水を飲む

お風呂に浸かったり、温かいものを飲んでも、それはしょせん「身体の外」の対処でしかありません。
(ちくわの穴と同じで、消化管も厳密には身体の外)

本当の意味で身体を温めるには血液をほんの少しアルカリ性に傾けてやるといいんです。

たぶん、生理前/生理中前半にアイスとか甘いものとか、ジャンキーなものを食べたくなるのって、わたしだけじゃないと思うんですよね。
もしわたしだけやったら、この症状はもはや生理とは関係ないと判断するしかないな。

その場合、代謝性のアシドーシスになっている可能性があるんです。

アシドーシスというのは、血液が酸性に傾いている状態。
砂糖、小麦、添加物なんかは、血液を酸性に傾けます。

他にも「代謝性アルカローシス」、「呼吸性アシドーシス」、「呼吸性アルカローシス」などいろいろありますが、それはまた今度話します。

血液を酸性に傾ける食品、というとなんかよくわかりませんが、こういう基準でどうでしょう。

グーグルとかで「生理前 イライラ」とか、「生理痛 和らげる」とかで調べると、いろいろ余計なアドバイスをしてくれる記事が見つかります。(怒られるで)
「温かい飲み物を飲みましょう」とか、
「大豆や発酵食品を摂るとGood」とか、
「今日は早めに帰宅しましょう」とか。

こっちはアイスが食べたい気分やし、料理がしんどいからパンを食べているわけやし、残業せざるを得んからしてるわけやし、あなたのアドバイスどおり生活してたら、それはそれは健康的でしょうね!
もう、そんな無理難題ばっかり言うんやったら、マシュマロ1袋一気食いしたんねん!!

ってなってしまうときに、食べたくなるものが、主に「血液を酸性に傾ける食品」でございます。
この状態では、体の中が冷えてしまいます。
37度前後で活発に働いてくれる酵素も、働いてくれない。

それはそれで仕方ないと思うんで、お水をたっぷり飲むのだけ、気をつけてみてください。
それだけでも、ちょっと生理痛が楽になるかもしれん。

余裕があれば、「ちょっとお酢を飲む」でもいいです。
お酢は血液をアルカリ性に傾けてくれるので。

あまりにも生理前、生理中の症状がひどい場合は、腸内フローラ移植で細菌のバランスを整えることで、症状がマシになる場合も大いにあります。

生理にかかわる症状って人には言いづらいし、他の人と比べられへんし、自分の気合いの問題と思って悩んでる人も多いんではないでしょうか。
本当は移植をせずに、自分の腸内細菌たちが適切に働いてくれるのが一番です。

食事、睡眠、ストレスコントロールで、大いに軽減する症状でもあります。
ただ、セルフコントロールが難しい症状でもあるので、つらかったら、もしよかったらでもちろんいいんですけど、ご相談ください。

ああ、いちご狩り行きたい。

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