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糖質制限は腸内フローラにいいのか悪いのか?(糖質制限と腸内フローラ:後編)

フローラバランス

前回の記事で、糖質制限は万人の救済法ではないということをお伝えしました。

お米抜いている人に物申したい(糖質制限と腸内フローラ:前編)

今日は、日本人の糖質の摂り方にあわせて、腸内フローラはどう変わったのか?
糖質制限は腸内フローラにいいのか? 悪いのか?について、お話したいと思います。

時代の移り変わりと腸内フローラバランスの変化

時代変遷

腸内フローラバランスの変化、と言いましたが、実は目で見える数値として、昔の人のデータがあるわけではありません。

細菌学は昔からありましたが、食中毒や下痢を起こす細菌以外の細菌たちは、「ただなんとなくそこにいる菌」という扱いを受けてきました。
世界で一番医療の研究が進んでいるアメリカでさえ、国家的に腸内フローラ、つまり人間に関わる微生物たちのことを調べ始めたのは、2008年の「ヒトマイクロバイオーム・プロジェクト」以降です。

それ以前は、腸内フローラのバランスが健康に寄与しているはずだから、腸内フローラのデータを取っておこう! という取り組みはほとんどありませんでした。

今では食生活や生活習慣などが全世界的にごちゃ混ぜになりつつあるので、極端な言い方をすれば「人類の腸内フローラバランスがひとつに収束している」という見方もできるかもしれません。

ただ、今でもある程度、国や地域によってフローラバランスは違います。
その違いと、食生活や生活スタイルの違いなどを照らし合わせて、「昔の日本人はこんなバランスだったのではないか」という予測はつきます。

糖質代謝に関する腸内フローラバランス

糖質代謝

日本人の腸(と腸内フローラ)は、もともとお米という「糖質」をせっせと消化・吸収してきてくれていました。
お米には食物繊維もたくさん含まれるので、1日5回うんち行ってたんですって。

西洋から攻めてきた軍隊が、日本兵たちの便所を見て、「こんなにたくさんの兵士がいるなら勝ち目はない」と帰っていったという逸話まであります。

お米をあまり摂らなくなり、パンやパスタを摂るようになった現代人は、糖質代謝にかかわる腸内細菌の顔ぶれも、西洋型になっています。

大腸の長さと腸内フローラバランス

腸の長さ

うんちの量から、日本人と西洋人は腸の長さが違うのではないか? という推測がされました。
ところが、実際計測してみると、日本人とアメリカ人にはそれほど大腸の長さに差はありませんでした。

一方で、おもしろいことがわかりました。
どちらの国も、若い世代になるにつれて、腸が短くなっていっていたのです。

詳しく知りたい方は、この資料を見てみてください。
日本人とアメリカ人の大腸の長さは違うのか? ―大腸 3D-CT(仮想内視鏡)による 1,300 名の検討―

これが何を意味するのか?

現代人は、足の長い人が多いです。
これは、胴体に収めるべき腸が短くなり、足が長くなったのです。

腸が短くなった原因は、いくつかあります。

  • 白米や白パンなど、消化が簡単なものばかり食べるようになったこと
  • 野菜や炭水化物をあまり食べなくなったこと
  • 野菜に含まれる食物繊維の量が減ったこと

大腸が短くて何が悪い?
足が長くなってよかったじゃないかと思われるかもしれません。

でもよく考えてみてください。
大腸が短くなったということは、大腸を住処とする腸内細菌には悪い知らせだと思いませんか?

それを証拠に、いわゆる現代病、生活習慣病と言われる病気にかかった人の多くは、大腸内の菌のバランスが崩れている方が多いのです。

メンタルを司る菌免疫力を司る菌脂質や糖質代謝の指令を出す菌

これらの大腸に住む菌たちの住処が奪われ、バランスが崩れることで引き起こしてしまう病気は容易に想像がつくでしょう。

うつ、がん、腸疾患、アトピー、糖尿病。
これらの病気にかかる患者数が急増していることを考えれば、大腸が短いことを喜んでもいられなくなるでしょう。

おすすめの糖質のとり方

糖質制限の危険性

「おすすめの糖質のとり方」とか言ってる時点で、糖質をひとくくりにしている証拠ですよね。
反省。

「おすすめの皇室の撮り方」に訂正します。(皇室撮影マニアか)

まず一貫して言えることは、「素材で摂りませんか」ということです。
パックに入れられた「低糖質:ロカボ系」お菓子よりも、自宅で蒸かしたサツマイモのほうが、ぜったい良いです。

これからかぼちゃ、りんごも美味しい季節が来ますし、
何より新米!!!!!

大地の恵みを体いっぱいに感じてください。

パンでも、パスタでも、うどんでも蕎麦でもいいんです。
あまり必要以上に加工されていないものを、「うまい。うますぎるっっ!」と思いながら、よく噛んで食べましょう。

難しい本を読まなくても、それで病気にならない身体ができあがります。

糖質制限そのものは悪くない

前回の記事でも述べたように、糖質制限にはたくさんメリットがあります。
正しい知識を持って行えば、今より健康になれることももちろんあるでしょう。

ただ、何事も極端になりすぎると、排他的な宗教と同じになってしまいます。
要はバランス。

食事のバランス

現代に産まれたことは、いいことも悪いこともある。

差し入れで糖質の塊をいただくこともあるでしょう。
これがまた、おいしい。
八天堂のくりーむぱんは、甘すぎないし、おいしすぎるし、ふわふわでほとんど空気みたいなものなので、糖質には含まれません。(出たで、デブの屁理屈)

ありがたくいただいて、また自宅で調節すればいいんです。

糖質制限を行うときは、糖質の種類や人工甘味料の存在を知った上で、
表面的なメリットに踊らされることなく、楽しく健康に行いましょうね。

よっしゃ、ちょうど勤務時間内にブログ書き終わった。

夜ご飯は、ビールと親子丼と、アイスにしよ。(君の糖質摂取を正当化するためのブログやったんかい)

でもかれこれ10時間以上座りっぱなしやし、昼ごはんもパソコンの前で食べたし、それぐらい許してほしい。(病気になるから運動しなさい)

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
腸内フローラ移植(便移植)とは

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一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会

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