1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
上記の電話は腸内フローラ移植臨床研究会につながります
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「病気だからしんどい」と「しんどいから病気」は違う。腸は迷宮、腸内細菌は古代文明。

迷宮

ときに。
人間として生きていくことって、なんでこんなに大変なのかしらと思ったりしません?(若いね〜思考が)

身体が痛かったり、心が沈んだり、変なブツブツができたり、爪がちゃんと形成されへんかったり。
ほんでそういうのに遭遇すると、ちょいちょいってネットで調べて、「え! 爪に線入るって、癌かもしれへんの!」とか結構本気で心配したりします。

情報があふれかえっていて、正しい情報を手に入れることはもちろん大事なんですが、それよりも大事なことがあると思うんです。

「心から人を愛すること」とか、「感謝の気持ちを忘れずに生きること」とか。(このブログ、方針変わった?)

それは置いておいて、「なんでも病気のせいにしたがる」傾向ってないですか? わたしたち。
自分がつらくて痛いのが、病気のせいだったんだとわかると安心する一方、病気を隠れ蓑にしていろんなことから逃げてしまっているのかもしれません。

「病気だからしんどい」と「しんどいから病気」は違う

不定愁訴

例えば、イライラしたり頭が痛くなったり、甘いものが食べたくなるのは、「生理前」だから。
自分の不調が、生理前のホルモンバランスに起因するものだとわかると、安心します。

それは、「他に重大な病気が隠れているのではないか」という可能性が否定された安心感と同時に、
「なんや、だからしんどかったんや」と、自分の不調に理由付けできるからです。

最近、微熱がずっと下がらないんですが、仕事終わりに運動をしなくてもいい言い訳にできてなんか嬉しいですもんね。

ただ、自分の不調の原因をきちんと把握するのは大事でもある一方、
しんどい理由付けをするために、なんでもかんでも病名をあてはめるのは、ちょっと奇妙ですよね。

病院でも、とりあえず患者さんが安心するからという理由で、「自律神経失調症」とか、「過敏性腸症候群」とか、それっぽい診断をつけているのではないかとさえ感じる。

理由なく苦しんでいた人が、原因がわかって救われることはあるでしょう。
でもそれを悪用して、なんでも病気のせいにしてはいけません。

食欲が増したり、減退すること。
頭や肩や足に痛みがあること。
イライラしたり、やる気が出なかったりすること。

それって、「普通に生きてる」ってことなんです。
今日はジャンクフードしか食べたくないの! という日もあるやろうし、そんな日の翌日はうんちが出ないこともあるでしょう。便秘ではないです、ただ食物繊維が足りないんです。
部長に飲みに誘われて、「行ってなにか私にメリットでも?」って聞いたら、なんで発達障害なんですか? 部長と飲みに行きたくないだけやん。
スマホ触るのやめて、5分だけラジオ体操したら、肩痛くなくなるかも。

普通に生きる

みんな、いろいろなことに対して、ストライクゾーンが狭くなりすぎて、寛容さがなくなっています。
なんでもかんでも過敏に反応してしまいます。

腸内フローラ移植に携わっていて思うのは、
「近ごろの人は、免疫力が落ちているというよりはむしろ、免疫力が過敏に働きすぎて自分を攻撃している」人がすごく多いのです。

痛みも、不安感も、肌のがさがさも、まずそれをそれとして受け止めてみませんか?
原因を探し、それを叩きのめそうとする前に。

そうするだけで、「病気ではなくなる」人はたくさんいます。
自分が病気ゾーンから抜け出すことを、どうか怖がらないで。

わたしなんて、
生理始まったのに微熱下がらんし(自律神経失調症かな)、
ジャンクフードモード一週間以上発動してるし(ストレスかな)、
体痛いし(デスクワークしすぎてストレートネックかな)、
しんどいから運動できへんし(無理はしたらあかんからな)、
仕事終わらんし眠いし眠いし眠いし(睡眠負債は万病の元)、

これは……病気やな。(もう全部ぶちこわしやわ)

それでも出る出るウンチ。健康な内に、ちゃんと生活戻そう。
世の便秘の女性は、米をたんと食べましょうね。

病気の原因なんて、ないかもしれない

不調の原因

さて、「病気だ」と思い込むことはやめましょうという話が終わったところで、
現代医療の発達について。

世界では、日夜病気の原因が解明され、治療薬が作られています。

ただ、ものすごく横柄な言い方をしますが、それってこういうことではないでしょうか。
「日夜、病気の原因っぽいものが提唱され、治療っぽいものが行われている」。

もしそうでないなら、なぜ病気にかかる人が減らないのか。
病気が治らない人ばかり増えるのか。

医療がこういうものなら、真面目に医療をしているお医者さんは、なんかバカみたいじゃないですか。
それでも真摯に患者さん本位に治療されている先生を、わたしたち患者側もちゃんと評価する世の中にしなくちゃだめですよね。

あれ、わたしなんで今日こんなに熱くなってるんだろう。(ピピッピピッ)
あ、37.1度や。(物理的に熱いんかい)

何が言いたいかと言うと、「人類は経験則として知識や知恵を持っているが、すべてわかっているわけではない」ということです、当たり前ですけど。

それなのに、自分の不調には必ず目に見える明らかな原因があって、
原因がある以上はそれに対する解決策もあるであろう、とわたしたちはどこかで思ってしまっているんですね。

腸は迷宮であり、腸内細菌は古代文明である

古代文明

実に奥ゆかしく、捕まえたと思ったらするりと手を抜けていく。
わたしたちの身体の仕組みというのはまるで、「透きとおった目をした夏の日の少女」のようです。(振り返るともう君はそこにいない)

わたしたちの立場からすると、その中でもやっぱり「腸」はピカイチで意味不明です。
複雑にして精巧なシステム。
強固であり、同時に脆い。

その感覚は古代からあったようで、村上春樹の『海辺のカフカ』という小説にはこんな記述が出てきます。

迷宮という概念を最初につくりだしたのは、今わかっているかぎりでは、古代メソポタミアの人々だ。彼らは動物の腸を−あるいはおそらく時には人間の腸を−引きずり出して、そのかたちで運命を占った。そしてその複雑なかたちを賞賛した。だから迷宮のかたちの基本は腸なんだ。つまり迷宮というものの原理は君自身の内側にある。そしてそれは君の外側にある迷宮性と呼応している。海辺のカフカ(下)P271

このような呪術的な概念を、現代科学を基本として生きている我々は笑うかもしれません。
でも、彼ら古代人の感覚は、ある意味でとても正しいのだとわたしは思います。

そしてそのような「迷宮としての腸」に40億年も前から住み、宿主の進化を支えながら自分たちも繁栄してきた腸内細菌たち。
彼らは古代文明よりも古い文化・共同体を持ち、人間よりもずっと深い歴史を生きてきた、大先輩なんです。

「ヒト・マイクロバイオームプロジェクト」がはじまり、細菌の研究にスポットライトがあたっています。
人が微生物たちに目を向け始めたのは、とてもいいことです。

ただ、それを今までの科学や医療と同じように捉えて、生態を把握しようとしたり、再現性にこだわりすぎると、きっとこのプロジェクトはうまくいきません。
人間と微生物たちがうまくやっていく秘訣は、「いつも心にメソポタミア文明を想うこと」にあるような気がしています。

腸内細菌

好奇心と探究心。
それから謙虚さと菌へのリスペクト。

こういった「非科学」の力を信じる力は、日本の強みでもあります。
国が予算をつけず、医療業界も変わらないのなら、わたしたちが変わるしかない。

細菌研究を加速させ、自分のお腹の菌のことを知ることこそ、健康への第一歩です。

と、いうわけで、またまたクラウドファンディング決定です。
前回お申し込みいただいた方、長らくおまたせして申し訳ないです。現在最終段階の解析中でござい。

今回のリターンにも、検査が含まれるようです。
ただ菌が羅列してあるような結果の渡し方はしませんので、ご安心を。
10/14の研究会総会(第3部は一般向け)あたりがスタートみたいなんで、またここでもお知らせしますね。
リンク先からお申し込みできます。
ちひろと生写真取り放題で、1,000円です。お得でしょ?(もう勝手にしてくれ)

わたしは、「いくらなんでも業務が多すぎるから、検査はやめてくれ。こないだやったとこやないかい」と拒否し続けたんですが。
前回好評だったのと、検査は定期的にせな意味ないやろという上の圧力で……
知らん間に決定していました。

平社員のみなさん、我々手を携えて、今日も頑張っていきましょう(涙)

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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