2019年11月26日
理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない。
作家の村上春樹氏は、理解と誤解の関係について小説の中で繰り返しこう述べています。
我々ヒト同士であっても、相手のことを理解することは非常に難しく、また理解したつもりでも相手の本当に思っていることとは違うものです。
さらに困ったことに、自分が本当に何を考えているのか、わたしたちには今ひとつ理解できていないことのほうが多いのではないでしょうか。
そんなわたしたちにできるのは、「理解しようとする」のではなく「相手を知ろうとする」ことなのかもしれません。
相手の好きなもの、苦手なもの、生活リズム、大切にしていること、機嫌が悪いときのクセ。
少しずつ相手のことを知り、懸命に耳を傾けることで、わたしたちは初めて曲がりなりにも「理解」に少し近づくのかもしれません。
それはたぶん、菌たち相手でも同じこと。
あなたのお腹にいる菌たちが、たとえちょっぴりわがままな女の子だったとしても、まずはまるごと受け入れてあげてください。
決して雑にあしらったり、面倒がったり、ぞんざいに扱わないこと。
ほら、少しずつ彼女も素直になってきたでしょう。