1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
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四段構えで身体を守ったり保ったり【腸と免疫シリーズ3】

自然免疫

免疫シリーズの記事を書くのが、嫌になっています。
なぜなら、免疫というシステムは、人類に理解されることを求めていないから。(君にはまだ早かったな)

AKB48とHKT48とNMB48と欅坂と乃木坂とその他諸々の48の顔と名前を全員覚えて、さらにAKB総選挙の順位をすべて言い当てるよりも難しいと思う。
そんな素晴らしい「免疫」を身体の中に持っていることに対して、みんなもっと誇りと感謝の気持ちを持ちませんか?(論点をずらそうとすな)

いつも、便秘であることを声を大にして叫んでみたり、図書館でお腹が痛くなる理由を考えてみたり、そんな記事ばっかり書いてる人間が安易に足を踏み入れていい分野ではなかった。

ただ、わたしがもっとも嫌いなことのひとつに、「中途半端にやめる」ということがありまして。
その意地だけで書いていこうと思います。待っとれよ、免疫。(免疫もええ迷惑やわ)

間違ったことをお伝えしたくないがゆえに、ちょっと物足りないかもしれませんが、今後のわたしの成長に乞うご期待。

前回前々回では、免疫というのは何をしてくれる仕組みで、それがうまく働かんようになるとどんなことが起きるのか、ということをお伝えしてきました。

いよいよ今回から、免疫が実際にどのように働いているのか、ということをお話ししていきます。

このシリーズ、果たしてちゃんと最後の腸管免疫と腸内細菌までたどり着けるのだろうか。
迷子になったらどうしよう。非常出口確認しとかな。

わたしたちの身体を守ったり(生体防御)、体温や体重を今の状態に保っておこうとする(恒常性維持)働きは、4種類のバリア・免疫に分けられます。

1,物理的・化学的バリア

バリア

なんか難しい言い方をしましたが、要は「トッポのチョコじゃないところ」です。

いくら「その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん」と言いましても、外側のストロー的な部分がなかったら、ただの細長いチョコやもんな。
チョコを守ってるあのサクサクと合わさって、美味しさが生まれるわけやし。

あかん!
むしょうにトッポ食べたくなった! いま! ただちに!
どうしよう……

物理的・化学的バリアとは、人間で言うと皮膚や粘膜上皮細胞のことです。

彼女とケンカしてグーパンチされても、皮膚があるのでモロに血管や骨が殴られなくてすみます。
あんかけうどんが死ぬほど熱かったとしても、口の粘膜のおかげで最悪でも軽いやけど程度ですみます。
腸粘膜のおかげで、ようわからん菌が腸壁に住み着くのを防いでくれます。

2,微生物学的バリア

細菌アイコン

目には目を歯には歯を、微生物には微生物を。

生命の免疫がもっとも力を発揮するのは、細菌・真菌・ウイルスなどの病原微生物に対してである、といっても過言ではないと思います。
いや、もっとも、は言いすぎかな。
「かなりの勢いで」ぐらいにしとこかな。

外から侵入した微生物が自分の身体にとっていい微生物なのか、悪い微生物なのかを判断し、仲間に迎えたり排除したりするのは、じつはわたしたち自身の免疫細胞だけではなく、身体の中に住んでくれている微生物の判断も大いに関係しているようなのです。

腸内フローラ移植でも、もともと持っていた腸内細菌たちのコミュニティに、新しい仲間たちを送り込む(移植する)ときに、仲間はずれにされないように非常に気を遣います。

一気に新しい子たちを入れすぎてしまうと、リバウンドと呼ばれる症状の揺り戻し症状が起こります。
これは、新しい菌たちと、もともと住んでいた菌たちによる腹の探り合いが続くことで起こるもので、ある程度は耐えていただくこともあります。

移植回数を多めにさせていただける場合は、緩やかな濃度勾配をつけて移植することで、身体に無理のないように新しいフローラバランスを目指しています。

もう一つ、菌の細胞膜を直接攻撃する「抗菌タンパク質/抗菌ペプチド」という物質があります。

菌をやっつけるという意味合いでは抗生物質に似ているように思うかもしれませんが、抗生物質は菌のDNA合成を阻害したり、タンパク質の生成を阻害したりするそうで、やっつけかたが違うんですね。

ややこしいな。たぶんこの記事書き終わったら、忘れそうや。(試験は一夜漬けタイプ)

3,自然免疫系

自然免疫

「あ! なんか入ってきた!」と思うやいなや、ぱっと行動に移す瞬発力を持っている自然免疫。

ホコリの多いところで鼻水やくしゃみを出してくれるのも、3日間顔を洗ってないときに顔にニキビができるのも、この仕組みです。

「いらっしゃいませー! 何になさいますかー! ここで召し上がりますかお持ち帰りですかー! お手拭きは何枚入れますかー! あ、クレジットですかー! お手拭きは5枚でよろしかったでしょうかー!」
系の店員がこれにあたりますね。

すごい勢いで、とにかく対応しまくる。
ただただ、繰り返す日々。

前に見たことのあるお客さんだろうが、外国人だろうが、まったく関係なし。
すべて同じ対応。

こういうイメージで、入ってきた外敵をとにかく攻撃したり、敵の情報をたくさん仕入れたりするのが、自然免疫。

先ほどの抗菌タンパク質も、自然免疫に分類されることも多い。

4,獲得免疫系

獲得免疫

一方で、もう少し頭脳戦が得意な免疫もあります。それが獲得免疫。

獲得免疫というのは、感染した病原体を特異的に見分けることができ、さらにそれを記憶することができるんです。

さっきの店員の例で言うと、
「いらっしゃいませ。あ、加藤さん、今日はお仕事帰りに寄ってくださったんですね。今日は25日だから、、、いつもの『ありがとう給料日定食』に煮玉子2つ、食後に抹茶アイスでよろしいですか? いつもの右から二番目のカウンターにお通ししますね」

みたいな感じ。
ほんまデキる店員。
おじさん、毎日通っちゃう。

ただ、この店員、優秀なんですが、一見さんのお客さんの前にでるとタジタジしちゃうんですよね。

こんなふうに、無数にある病原体を見分ける能力と、一度感染した病原体を記憶して、次に感染した時は効果的に排除できるのが、獲得免疫。
ただし、はじめて出会った敵の場合は対処に時間がかかるので、そこは自然免疫と連携していきます。

店員さんも、元気よくマニュアル通りに対応できるタイプと、常連さんには柔軟に対応できるタイプと、2人雇うのがいいのかもしれませんね。
これは全国の飲食店さんにアドバイスですけれども。

今日はこの辺にしておきましょう。
次回は、実際に免疫を担っている細胞たちの紹介をして、さらにその次は、今回触れた「自然免疫」「獲得免疫」をもう少し深く掘り下げてみたいと思います。

ああ、トッポ食べたい。(せっかく忘れてたのに思い出させんといて)

▼次の記事を読む▼
自然免疫でパトロールして、獲得免疫でいざ出陣【腸と免疫シリーズ4】

【前回までの免疫シリーズ目次】
免疫力が大切っていうけど、そもそも何なん?【腸と免疫シリーズ1】
免疫の異常と疾患のものすごく深い関係【腸と免疫シリーズ2】

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
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