1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
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免疫力が大切っていうけど、そもそも何なん?【腸と免疫シリーズ1】

免疫とは

人間が自分という肉体・精神を持って生きていく上で、あらゆる分野に出てくるキーワードを最近見つけました。

免疫」です。

この免疫の仕組み、知れば知るほど医療の分野だけにとどまらない、人間全体、生命全体、宇宙全体のあり様に関わっているように思えてきました。
めちゃくちゃ複雑な仕組みで、なんぼ資料読んでも全然理解できないので、いくつかのシリーズにわけて、わたしでもわかるような表現で皆さんと一緒に学んでいければと思います。

「レベル低いな」ってところもあるかと思いますが、すいませんけど文系の一般人はそんなもんなんで!!!!!!(落ち着け)

その前に、夏のビールの話をします。寒さを忘れるために。

お酒が好きな方もそうでない方も、人生で1回はビール飲んだことありますって方は多いと思います。
個人的にはビールはあんまり好きじゃないですが、ビールがおいしいって思うタイミングはあります。

年々その酷さを増す日本の夏の暑さ。
仕事を終えてもまだ日は残り、暮れかけた太陽の熱が都会の大気を蒸している。
べっとりと肌にはりつくワイシャツのボタンを気なぐさみ程度に1つ外し、足早に向かうはビアガーデン。
1時間前から水分の摂取を控え、とめどなく流れる汗で身体は枯渇状態。
水分不足の身体に、凍る直前までキリリと冷やしたビールを一気に喉の奥へ流し込む!

「くぁぁ〜〜っ」と思わず声を発してしまいます。
ビアガーデンのビールって、なんであんなに美味しいんでしょうね。

みなさん、はじめてビールを飲んだときのことを覚えておられますか?

わたしは確か、高校生くらいのときの新年会で父に少しだけ舐めさせてもらったのが最初やったと思うんですが、
「げろまず。にがっ。こんなん飲むとか、味覚おかしいんちゃうん」と思いました。

ビールなんて、「苦い」「高い」「身体に悪い」の3Kやんって感じ。(K1個しか入ってへんで)

人間の味覚は、苦味や酸味は毒であるとして、あんまり口にしたくなくなるような設定になっているそうです。
うまいことできてますよね。

でも今は、ビールが飲めるようになった。美味しいと感じることさえある。
これは、身体(舌)がビールに慣れ、安全なものだと認識してくれたからなんですね。

この一連の流れ、免疫とちょっと似ているなと思いました。
まあそれも、このブログ書くためにいろいろ調べてて知ってんけど。(日々精進してますんで)

そもそも免疫とは何なのか

免疫の働き

免疫っていうのは、ざっくり言うと「自分じゃないやつを排除したり、入ってきたやつに危害を与えられないようにするシステム」です。

もうちょっと詳しく言うと、「異物を攻撃したり排除したり、入ってきたやつが身体の中で悪さをしないように受け入れ体制を整えたり、被害をこうむった組織を修復しようとするシステム」です。
つまり、「疫を免れる=免疫」ということ。

子どもの頃、わたしは結構癇癪持ちでした。(今もかもしれへん。うん、今もやわ。考えれば考えるほど、今もやわ。)

常に抱っこされてないとギャン泣きやったし、
友達にクレヨン貸すのも嫌やったし、
お母さんが妹や弟に手が取られるのも許しがたい背信行為に思えたし、
重度のアトピーやったし。

これ、「何が自分にとって害かわからんから、とりあえず全部受け入れ拒否しとこ」っていう免疫の働きが関係しているんですね。

生まれながらに備わっている場合は、自然免疫と言うらしい。
ホコリっぽいところに行って鼻水が出るのも、自然免疫。
「ビールにがっ。無理!」ってなるのも、自然免疫。(たぶん)

昔は叔父さん嫌いやったけど、最近は適当にあしらえるようになったわ、みたいな感じで、後から学習してくれる免疫もある。(獲得免疫と言うらしい)
ビールが飲めるようになるのもこれと似たようなもんではないかと思うんやけど、どうやろ。

免疫がある程度寛容になれば、自分の仲間も増えるし生きやすいかもしれんけど、悪いやつも仲間に入れてしまうかもしれへん。

でも免疫機能のチェックが厳しすぎると、「うちは、名字に数字が含まれている人しか採用しないんで」みたいな会社になって、結婚して「田中」になったわたしは退社に追い込まれるかもしれへん。優秀な人材やのに。(自分で言う時点でちゃうわ。ほんであんたは生まれも育ちも田中やわ)

近代免疫学の父 エドワード・ジェンナーの天然痘予防法

天然痘ワクチン

人類は長いあいだ疫病の流行に悩まされてきました。
バイオテロを題材にした映画もありますが、ほんの一昔前は感染症などの疫病で命を落とす人が多かったのです。

現代は「がん」が死因1位になっていますが、ちょっと前はがんに罹る前に不治の疫病が致命的な死因になっていたんですね。
今は抗菌薬や抗ウイルス薬の恩恵で、身体の中に入ってきた病原菌を殺すことができるようになっています。

それが腸内フローラをめちゃくちゃにすることもあるものの、「命が助かる」っていうのがなにより優先ですもんね。

そういう「菌やウイルスを殺す」という概念のほかに、「菌やウイルスと戦える身体になる」という仕組みが人間にはあります。
それが「免疫」です。

通常、致死的な疫病に罹ると、身体が外敵に対応しきれず、死んでしまいます。(ごめん、このへんの死ぬ詳しいメカニズムわからん)

でも、例えば100人の敵が一気に攻め込んできたら死ぬけど、先に潜入してきた1人だけとっつかまえて尋問するとします。

「うわ、こいつこんな武器持ってんで」
「見て、うちの姫が東の塔にいるってばれてるわ。姫を移動させとこ」
「100人で攻め込んでくるらしいから、大砲準備!」

みたいなことができると、いざ100人攻め込んできても対応できますよね。

これを最初にやったのが、近代免疫学の父と言われるエドワード・ジェンナーです。

天然痘ウイルスっていう、30%くらいの人が死ぬ病気があったんですけど、これにかかって助かるともう天然痘にはかからなかったんですね。
で、天然痘にかかってなくても、牛の世話してて牛痘にかかった人は天然痘にかからないということも、よく言われていた。(牛痘ってなに)

このジェンナーさんは、これを天然痘の予防に使えないかと思いついたわけです。

そこで、牛痘にかかった女性の水疱から取り出した液体の一部を他の人に注射したところ、その人に天然痘ウイルスを打っても、発症しなかったそうです。
恐ろしい実験ですよね。
例え細心の注意を払ってても、ウイルス打たれたくない。

この1798年の発表を受けて天然痘のワクチンが改良され、1980年にはWHOが天然痘撲滅宣言を発表するに至ったわけです。

どうでしょうか?
免疫ってなんやねんってのが、ぼんやりわかっていただけましたか?

わたしも、ぼんやりわかってきました。(お前もぼんやりかい)

このシリーズでは、
免疫にはどういう細胞がどういう風に働くんやってことや、
免疫がうまく働かんとどうなるんやってこと、
そしてメインの「腸内細菌と腸管免疫」みたいなところまで突っ込んでいこうと思っています。

10回くらいのシリーズになっちゃうかもしれませんが、どうぞ気長にお付き合いいただけると幸いです。

▼次の記事を読む▼
免疫の異常と疾患のものすごく深い関係【腸と免疫シリーズ2】

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
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