シンバイオシス研究所は腸内フローラ移植(便移植)の研究開発機関です。腸内フローラ移植臨床研究会の専属研究機関として、全国の医療機関と連携しています。
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腸内フローラ検査の見方って不親切じゃないですか?(親切な解説入手方法あり)

こんにちは。
今日はウンコの話をするんで、苦手な方は見ないほうがいいかもしれません。(このブログ見てる時点で大体みんなわかってはるわ)

久しぶりにウンコが2日連続で出なかったんです。
偏頭痛と生理と肩こりと夏の終わりの悲しさが重なったストレスで。

ちなみにわたしの頭、頭蓋骨が人より大きくて脳みそとの間に空洞があって、偏頭痛起こりやすいタイプらしい。
脳みそが大きいわけではなく、頭だけが大きい。ウドの大木。(ドンマイすぎる)

今朝流れていったウンコを見ながら「あー、わたしの体調に合わせて、微妙にフローラバランス変わってくれてたんやろうなあ。無理させてすまんなあ」と思っていたんです。

そこでふと思ったのが「あれ、でもウンコ業界以外の皆さんって、日によって菌の顔ぶれが変わっていることに思いを馳せることなんでないのではないか」ということ。(そらそうやろ)

そしてさらに思ったのが「巷でちょっとずつ話題になっている腸内フローラ検査を受けたところで、自分の腸内細菌の顔ぶれをちゃんとイメージできるような解説書が付いてくるのだろうか」ということ。

※長くなるので、解説書の入手方法のみ知りたい方は「腸内フローラ検査結果の見方をプレゼント」にいきなり飛んでくださってOKです。

腸内フローラ検査結果はなぜわかりにくいのか

個人的にいろいろ腸内フローラ検査めぐりをしたんですが、残念ながら「だから何?」という結果が圧倒的に多く、これでは腸内フローラ検査を健康に役立ててもらうことなんてできないじゃないかという感想を持ちました。

「乳酸菌が平均よりも少ないので、発酵食品を食べましょう」とか。

言っていい?
わたし、納豆も味噌汁もヨーグルトも毎日食べるし、平均より乳酸菌少なくてもむちゃくちゃ元気ですけど?

てゆうか、「平均」って誰なん?

実はこれ、各検査会社の方々に全然非はなくて、「腸内フローラの理想値がまったく明らかではないに等しい」という点に原因があるんです。

つまり、腸内フローラバランスの良し悪しを判断できるほどの法則性がまだわからない(そもそもそんなもんないんでは状態な)んです。

だから、一般的に言われている「善玉菌」の多さや、とある海外の論文で○○菌がちょっと多いと太りにくいと言われていた、みたいな話に留めざるをえないと。

そもそも腸内細菌の世界は、ほんの十年ほど前までは病原菌を見つけることがその主な役割でした。

それが次世代シーケンサーなる高度な遺伝子解析装置が出現して、「どちら様でしょうか?」という細菌たちが今までの10倍、いや100倍以上、いやもっと発見されたんです。

つまり解析結果として出てきているものの、その働きがよくわからない菌が山ほどおり、解析はできるけれどもその解釈が追いついていないというのが現状です。

しかも、対象が違えば腸内細菌の傾向も全然違って、特定の細菌に注目して良し悪しを決めることがほぼ不可能に近い。

それってマウスの話なん?
アメリカ人の話なん?
ってなる。

ここまでのまとめ

・平均値(基準値)が存在しない
・働きのわからない菌が多すぎる
・マウス実験で発見された腸内細菌の法則がヒトに当てはまるとは限らない
・海外の研究結果が日本人の腸内細菌にも当てはまるとは限らない
・日本人の研究結果が「私」に当てはまるとは限らない

検査結果をわかりやすくするための試み

腸内フローラ検査の見方を、わかりやすくしたいな

腸内フローラ検査の見方をちょっとでもわかりやすくしようと、検査会社の皆さんは本当に努力しているんです。
その試みを一部ご紹介。

他の要素と組み合わせる

これは一見して逃げのように見えるかも知れませんが、実は重要な取り組みです。
つまり、検査を受ける人の食生活やその他の生活パターンをデータとして収集し、それをカンペのように参照しながらその人へのアドバイスにしているということです。

これにより、腸内細菌だけではわからないことも生活習慣のアドバイスという「それっぽい」結果として出すことができます。

そのため、的はずれな結果にはならないし、うまくいけば生活パターンと腸内細菌の関係が突き止められるかもしれません。

これ、手動でやると死ぬほど時間がかかるので、なんらかの自動統計処理のシステムに強い会社はこういった出し方をしているところが多いでしょう。

階級ごとに見る

腸内細菌は、というかすべての生命体は、生物学的分類における階級というものに分けられています。

わたしたちヒトは「哺乳類の中のお猿さんの中のヒトだよん」みたいな感じ。
すべての生命を会社とすると、次の階級では「営業部」「人事部」「広報部」に分かれて、
さらにその下の階級では「営業部法人営業科、個人営業科……」「人事部福利厚生科、新人研修科……」「広報部テレビ出演科、SNS科……」とかに分かれていくイメージです。

このあたり、マイキンソーさんの分類ってなに?ー「界・門・綱・目・科・属・種」の話ー がわかりやすいので参考にしてください。

そして階級ごとに見るというのはどういうことかというと、

「門という階級で見ると○○門が○%ですね。これは海外の研究によって太りやすいほうが数値が低いことがわかっています」

「属で見ると○○属が○%ですね。日本人の平均はだいたい○%です。善玉菌と言われているので多いことはいいことです」

「種で見ると○○種が0.2%いますね。平均は0.1%なので倍です!種というのは細かい分類なので、少ないのは当然です。海外の研究では、病気の人では○○種が0.1%高かったんです!」

といった結果の表し方になるということです。

これ、ものすごく切り貼り感がすごくて、結局全体的に何なん?というご感想ももっともなんですが、現時点では仕方ないのかもしれません。

ちなみにこの生物学的階級の分類、次世代シーケンサーの登場のおかげで大混乱しています
例えるなら、今までは「朝型か夜型か」とか「パン派かごはん派か」みたいな分け方をしていたのに、遺伝子で分ける必要が出てきたために、今までのカテゴリー分けがまったく通用しなくなってきているということ。

毎日のように分類が変わるので、それを追いかけるだけで大変です。
昨日受けた検査の見方が今日変わっている、なんてこともザラにあります。

より大きな視点で帰納法的に傾向を見る

最後です。
これがわたしたちが現時点で採用している方法です。

詳細は現在特許出願準備中でして詳しいことは言えないんですが、要約すると大きな視点で見るポイントと細かい視点で見るポイントを分けるということです。

言い換えると、上記の「階級分類」を採用しつつ、結局どうなのよ?というところまで突っ込んだ結果のお渡しをしています。

わたしの免疫力や代謝能力って結局どうなの?
それを高めるためにはどうしたらいいの?

そんなこともお伝えするようにしています。

ほとんど何もかもが不透明な状態の腸内フローラ解析で、なぜそのような解釈を行うことが可能なんでしょうか。

それは、適当にフィーリングでやっているからです。
というのはもちろん冗談で。

日々、何人もの患者さんの腸内フローラのデータを見続けているから。

つまり疾患によってどのように腸内フローラのバランスが乱れてくるかということの傾向をある程度掴んだからなんです。

これ、結構すごいことではないかと思うんですがどうでしょうか。
健康な方の腸内フローラデータと組み合わせると、腸内フローラ検査が健康診断に役立てられるような最強の検査方法になるかもしれません。

検査会社の方、提携のお話お待ちしています。(儲けようとか思ってないんで)

腸内フローラ検査結果の見方をプレゼント

さて、この検査結果の見方。
しばらく手動でお伝えしていたんですが、何度も何度も同じコメントをすることが多くなってきました。(つまり傾向がつかめてきたと超自負)

そこで今の時点でわかっている腸内細菌のことを、一冊の本に詰め込みました。

そして今日! 表紙ができました!

腸内細菌から人類への手紙

デザインする人ってほんま天才ですよね。
わたしも何度か試みるんですが、同じ人類とは思えない出来になってしまう。
ひょっとして、わたしはサル寄りなんかもしれん。
個人的にはトビウオになりたい。(どうでもよろしい)

この本、9/23(祝)開催の腸内フローラ移植臨床研究会の第3回総会「医療従事者」の枠でお申し込み頂いた方に無料でプレゼントします!

また、一般枠でご参加いただく方にも先行販売&消費税分サービスでご提供することが決まりました!

腸内フローラの初歩的なことは知っているけれど、善玉菌や悪玉菌、食物繊維がいいなどの一般的なことよりも踏み込んだ、いわば腸内細菌の地図がほしいという方には特におすすめの本です。

総会は秋分の日なんで、おはぎ作りで忙しくて行かれへんわという方は、近日発売予定ですのでその日を楽しみにお待ちください。

Amazonで電子書籍を、研究会サイトで紙書籍を販売予定です。
その時までには特許出願も終わってると思うんで、もう少し踏み込んだ内容のブログ書きますね!

目指すは、研究会に「営業妨害や」と言われるか言われへんかギリギリのラインで情報を公開しまくることです。(むしろ潔い)

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
腸内フローラ移植(便移植)とは

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一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会

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