腸内細菌と人類の歴史

人類学も好きなmrnnです。

人類学が好きな理由は、自分のルーツが探れるからです。

小さいころから「自分は何者なのか?」という疑問があって、その答えを知るためにいろいろな学問を独学で学んできましたが、人類学は好きな学問です。

人類学といっても自然人類学、文化人類学とか色々とあって、霊長類学、民俗学、民族学、言語学、考古学…

いろんな学問をまたいで学祭的に研究しているので「人類を知るための学問」と言っていいかもしれません。

次世代シーケンサーが登場してきてから腸内細菌の研究が進んできているので、人類学という学問にも「腸内細菌人類学」とか「微生物人類学」みたいな学問が流行ってくれないかな~と思っています。

人類と細菌の共生のルーツを、僕なりに紹介したいと思います。

人類は1種じゃない?

人類のルーツなのですが…

とんでもなく複雑です。

人類の歴史の中で、ホモ・サピエンスという1つの種だけになったのは、ここ何万年ほどのことなんです。

それまで、僕たちの祖先の歴史の中で1つの種しか存在しなかった時期は、実は一度たりともありません。

1つの共通祖先からホモ・サピエンスになった訳ではなく、それぞれの種の複雑な交配があったのではないかとも、僕は考えています。

なので、

オロリン・トゥゲネンシス

アルディピテクス・カダバ

アウストラロピテクス・アナメンシス

アウストラロピテクス・パーレルガザリ

アウストラロピテクス・アファレンシス

ケニアントロプス・プラティオプス

ケニアントロプス・ルドルフェンシス

アウストラロピテクス・ガルヒ

パラントロプス・エチオピクス

パラントロプス・ボイセイ

パラントロプス・ロブストス

アウストラロピテクス・セディバ

ホモ・エルガステル

ホモ・フローレシエンス

ホモ・アンテッサー

デニソワ人

・・・

これらの種には触れません(すみません…)

まだ見つかっていない化石、新しい考察などが出てくると思うので、現時点での推測になることを、お伝えしておきます。

化石でわかっている祖先の流れ

化石などが見つかっていてわかっている人類の祖先の流れは

700万年前のアフリカ大陸でチンパンジーやボノボの祖先とヒトの祖先が分離して、人の祖先だと見られているのが、

「サヘラントロプス・チャデンシス」

なのですが…

頭骨の化石しか見つかっていなくて、議論が分かれてるので、

今のところ最古の人類の有力候補が440万年前に現れたのが、

「アルディピテクス・ラミダス」

です。

この頃、地球内部のマントルと呼ばれる地層が上昇し、次々と高い山ができて気候が変わり、乾燥化が進んで森が減ってしまったので草原を歩いて食料を探すようになり、

(二本足で歩き始めた証拠もあって手足はチンパンジーに似ているようです)

ラミダスは肉食動物に襲われるようになります。

主に木の実や果実を食べていたようです。

370~300万年前に現れたのが、

「アウストラロピテクス・アファレンシス」

ラミダスより脳が大きく体つきも人類に近づいてきています。

この頃になると更に乾燥化が進み、森が消えて草原だらけになりアファレンシスは本格的に草原で暮らし始めます。

草原では肉食動物(サーベルタイガーやヒョウ)に襲われる可能性が高くなり、10人以上の集団行動をして身を守るようになったようです。

森で果実や木の実をとれなくなったので、主に虫や草の根を食べていたようです。

ここまでが「猿人」と呼ばれる初期の人類です。

240~160万年前には、

「ホモ・ハビリス」

最初期のホモ属(ヒト属、現生人類がふくまれる属)となる「原人」と呼ばれる人類です。

260万年前には地球全体の寒冷化が起こり、ますますアフリカ大陸全体の乾燥化が進みます。

食料がどんどんなくなっていったので、動物の死肉を食べるようになり、この時に骨の骨髄を食べるために石器を使い始めたのではないかと考えられています。

石器を使って塊根(イモのような根)を掘って食べるようにもなったようです。

初めて石器を使うようになり、ハビリスには「器用な」という意味があります。

180~5万年前には、

「ホモ・エレクトス」

体毛がほとんどなくなり、直射日光を避けるために髪の毛が生えていて、かなり今の人類に近くなります。

動物の死肉や塊根を食べ、充分な栄養を得ることによりハビリスよりも脳が倍近く大きくなったようです。

火を使い始めていたあとが見つかり、肉を焼いて食べていた可能性があります。

この頃から死肉漁りではなく、石器でつくったヤリを使った狩りをはじめて、多くの大型ほ乳類を絶滅させてしまったようです…

180万年前にはアフリカから出て、北京原人やジャワ原人と呼ばれるエレクトスたちがいるのですが、すべて絶滅してしまいます。

60~20万年前には、

「ホモ・ハイデルベルゲンシス」

「旧人」と呼ばれる人類で、原人と新人をつなぐ種と考えられています。

言葉を話し、仲間を思いやる心、死や時間の概念が芽生えていた可能性もあり、より人間らしい行動ができたと考えられています。

ハイデルベルゲンシスはアフリカにとどまり、火を使った調理などで強い噛む力が必要なくなったため歯やアゴが縮んで、顔立ちが現代人に近づいていったと考えられています。

30~4万年前には今の人類の遺伝子にも含まれているので交配していたのではないかと考えられる旧人の、

「ホモ・ネアンデルタレンシス」(ネアンデルタール人)

ユーラシア大陸に出て北西ヨーロッパにたどり着いた種で、厳しい寒さと日差しの弱さに適応して太陽光を吸収しやすい白い肌をしています。

現代人よりも大きな脳で、体格も手足は短いのですが筋肉質でガッシリしていたようです。

そして、20万年前にとうとう僕たち、

「ホモ・サピエンス」

が登場してきます。

腸内フローラについて全く触れない回になってしまいましたが、次回にネアンデルタール人の腸内フローラについて書きたいと思います。

この記事を書いた人

mrnn
mrnnライター
小学生の理科の授業の時に食物連鎖の図を見て、分解者になりたかったです。
その夢が叶ってか、菌のことを書くライターになれました。
菌に救われた身として、菌と人の世界を繋ぐような文章を書きたいです。
スタッフ紹介はこちら
画像をアップロード

《特許出願中》
腸内フローラ移植

腸内フローラを整える有効な方法として「腸内フローラ移植(便移植、FMT)」が注目されています。
シンバイオシス研究所では、独自の移植菌液を開発し、移植の奏効率を高めることを目指しています。(特許出願中)