1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
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腸内フローラ移植(便微生物移植)

腸内フローラとは
腸内フローラ移植の可能性
腸内フローラと病気の関係
当研究所の腸内フローラ移植技術特徴

腸内フローラとは

連鎖球菌

「腸内フローラ」という言葉を耳にされたことはおありでしょうか?
それでは「腸内細菌」や「腸内環境」はどうでしょう。

「え、腸内に菌がいるの? 衛生的には大丈夫なの?」
そんなふうに感じられるかもしれません。

では、こんなフレーズはどうでしょう。
「お腹の調子を整えるために、ビフィズス菌を摂りましょう」
「このヨーグルトには、乳酸菌が一億個入っています!」
少し、耳馴染みのある言葉になりました。

実は、この「乳酸菌」「ビフィズス菌」と呼ばれている菌たちも、腸内細菌です。
腸内フローラ(腸内に住む細菌たちの生態系)が、さまざまな面から私たちの健康に密接に関わっていることが明らかになってきており、メディアでも取り上げられることが多くなりました。

わたしたちの腸内には、細かく分けるとなんと3万種類、重さにして1.5kg、数にして100兆〜1,000兆もの菌たちが生息していると言われています。菌たちを顕微鏡で観察したときの様子がお花畑のように見えることから、「腸内フローラ(お腹のお花畑)」と言われています。

花畑

良いバランスの腸内フローラは心身の健康に大きく貢献してくれる一方、腸内フローラバランスが崩れると、不調や病気を引き起こしてしまうことが研究によって解明されつつあります。腸からイメージしやすい便秘や下痢だけではなく、太りやすさやアレルギー疾患、うつ病や自閉症にも腸内細菌との関わりが発見されています。身体は私ひとりのものではなく、100兆の腸内細菌たちと共存共栄していると言っても過言ではないのではないでしょうか。

腸内細菌のプロフェッショナルである清水(手前味噌ですいません)に言わせると、「小型犬をお腹に一匹飼っているようなものだ」ということになるそうですが、わたしからすると「まるでお腹の中に宇宙があるみたいじゃないか」と思えます。
言うなれば、わたしたちは大きなシェアハウスのオーナーであり、そこには100〜1,000兆もの住人がいるとも言えます。
自分の身体は自分だけのものだと思っていたのが、お腹に住んでくれている腸内細菌たちの健康にまで責任があるような使命感に燃えてきませんか?(わたしだけ?)

腸内細菌を構成する腸内細菌のバランスは、人それぞれ個性があるように、人によって様々です。
その人の食生活や年齢、健康状態や生活環境、遺伝的要因などによっても変化しますが、一番影響を受けるのはストレスです。
ぐっすりと眠ったり、大きな声で気持ちよく歌を歌ったり、パン屋さんでコーヒーを飲みながら好きな作家さんの本を読んだり。そんなリラックスタイムや趣味の時間は、自分のためだけではなく腸内細菌たちのためにもいいことなのです。

腸内フローラの役割

腸内細菌たちは、人間の体が選び抜いて住んでもらっている「精鋭たち」です。この菌たちは、わたしたちの摂取する食事のほんの一部(主に水溶性食物繊維)をエサとして、有給をくれとも言わずに日々せっせと働いてくれています。

具体的にどんな働きをしてくれているのでしょう?
現在わかっているだけでも以下のような働きが確認されています。

腸内フローラバランスいい

逆に、腸内フローラバランスが悪いと、様々な病気を引き起こす原因となってしまいます。

腸内フローラバランス悪い

この他にもまだまだ研究はすすんでおり、人間の健康長寿には腸内細菌たちといい関係を築くことが欠かせない要素であることがわかってきました。

腸内フローラ移植の可能性

腸内フローラ移植の可能性

崩れてしまった腸内フローラのバランスを整えるため、健康な人の腸内フローラを移植するという治療法に期待が高まっています。

腸内フローラ移植のもっとも古い起源を持つのは、実は中国だとされています。4世紀頃、下痢が止まらずに悩んでいたエライ人のお尻から、健康な人の便を入れたところ下痢が治った、と言うのです。今のように衛生状態も良くないだろうし、移植方法も確立されていない中でそんなことをしてしまうガッツに脱帽です。

それから時は下り、1958年の偽膜性腸炎に関する報告を皮切りに、欧米では腸内フローラ移植(学術的には糞便微生物移植と呼ばれる)の研究が進んできました。
2014年には、アメリカの政府機関FDAが「クロストリジウム・ディフィシル感染症の多剤耐性時に、腸内フローラ移植が第一に選択すべき治療法である」と位置づけ、医学的にもその有効性が証明されつつあります。
また、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患における治験でも良好な成果が出ており、他の疾患の治療法としても研究が進んでいます。

日本では2013年、各地の大学病院などをはじめとした8施設において、潰瘍性大腸炎、クローン病に特化した臨床治験がはじまりました。
「腸内フローラ」に一般の方の関心が集まるようになったのは、2015年2月に放映されたNHKスペシャル「腸内フローラ解明! 驚異の細菌パワー」がきっかけです。

腸内細菌たちの生態系(腸内フローラ)は、人体にとっていい影響も悪い影響も与えうるものであることがわかってきています。科学者たちのあいだでは、「腸内フローラは臓器である」と言われることもあります。わたしたちの健康は、腸内細菌抜きには語れないものなのではないでしょうか。

「他人の便を体内に移植する」と聞くと不安を覚えるかもしれません。ですが、臓器を移植することで健康を取り戻してきた人類の医学の進歩の過程を見ると、腸内フローラを移植することはごく自然なことなのかもしれません。
しかも、腸内フローラ移植は副作用がほとんどなく、ドナーにとっても患者にとっても負担の軽い方法で行うことが可能です。

腸内フローラが人間の病気や健康に深く関わっているとしたら、医療は間違いなく新しいステージに進化しつつある、と感じるのはわたしだけでしょうか。

腸内フローラと病気の関係

このような症状にお悩みの方はご相談ください

「+」マークをクリックすると、詳細がご覧いただけます。

潰瘍性大腸炎
クローン病
便秘・下痢(過敏性腸症候群)
精神疾患(うつ病、躁うつ病、パニック障害など)
糖尿病(Ⅱ型)
脂質異常症・高血圧・動脈硬化
アトピー・アレルギー
がん

その他、どのような疾病でもぜひ一度ご相談ください。

当研究所の腸内フローラ移植技術特徴

当研究所の腸内フローラ移植技術特徴
  • 患者様に負担の少ないカテーテルによる注腸式
  • フローラバンクに在籍するドナーから選んだ菌液をブレンド
  • 高い生着効果

独自に開発した当研究所の移植は、ドナーバンクから厳選してブレンドした菌液や、移植後の高い生着効果が特徴です。
また、ほとんどの提携医療機関にて、患者様に負担の少ないカテーテルによる注腸式を採用しています。
(患者様の状態によっては、大腸内視鏡による移植がより適切であると主治医が判断する場合もあります)

以下に当研究所の移植菌液の特徴や提携医療機関での移植方法と、一般的な方法(大学病院などでの臨床治験で使われる方法)の比較をしております。
いずれも、便から食物繊維などの不純物を極力取り除き、菌液の状態にする点では共通しています。

当研究所 一般的な方法
【移植方法】
・注腸方式

腸カテーテルを肛門より17〜20cm程度挿入し(炎症がある場合を除く)、1回に100ml〜250mlの菌液を注入する。基本的に痛みは伴わず、事前の準備もほとんど必要ない
【移植方法】
・大腸内視鏡方式

潰瘍などの場所を確認しながら行える。腸管洗浄剤の飲用や食事制限など、患者様の負担が大きい場合がある。
【ドナー】
ドナーバンクに在籍するドナーの菌液を使用し、オリジナルのフローラバランスを実現している。診察及び血液、尿、便など様々な検査をパスした「健康な人」をドナーとする。
【ドナー】
倫理的な配慮より、二親等以内の親族の便を使用。
※一部の大学病院は規制を緩和
【菌液精製方法】
溶解水やドナー選定、濃度を独自の方法で開発した菌液を使用。
【菌液精製方法】
便を生理食塩水に溶かした菌液を使用。

研究所で使用している機器については、こちらの記事で紹介しています。
「腸内フローラ移植の研究所は精密機器で満ちていた」

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