1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
上記の電話は腸内フローラ移植臨床研究会につながります
受付時間:10:00〜17:00(土日祝除く)

うつ状態で出会った腸内フローラ【腸内フローラ移植体験談6】

★移植当日の体験談へジャンプする方はこちら
腸内フローラ移植(糞便微生物移植)当日(1回目)【腸内フローラ移植体験談7】
(体験談1〜5は、記事下部からお読みいただけます)

鬱々とした気持ちと、気分のアップダウン、鉛のように重だるいを体を抱えながら生きていたある時、母の仕事の関係で、「腸内フローラ」のことを初めて知りました。
死ねないのなら、仕事をしなくてはならない。その追い立てられた気持ちだけで、とにかく腸内フローラのことを勉強しました。

実は、2015年にNHKスペシャルで腸内フローラが取り上げられたことで、腸内細菌を含めた腸内環境が便秘や下痢、お肌だけではなく、様々な病気に関わっていることが世間に広く知られたのだそうです。
そんなことは全然知らず、NHK取材班が書いた本を読んだあとも「すごいなあ」と「ほんまかな」が入り混じった気持ちでした。

そもそも、医療が発達していくことも、あまりよく思っていませんでした。

次々新しい製品が生み出されるのも、世の中が便利になっていくのも、街なかでみんながスマホを触っていることも、医療が進んでいくことも、どれもこれも人間の忌むべき汚い欲だと。
そんなふうに人類が自己中心的に生きてきたせいで、どれだけの環境や動物を犠牲にしたのだ、と。あるいは、先進国や年配が優遇される制度が人類自身の首を絞めていくことになっているんだ、とか。

そしてそこに宿命的に含まれている自分も、早く罰せられなければならない。
これらは偏った一面的な見方にすぎないのですが、そんなふうにしかものを捉えられなくなっていました。

だから、たとえ腸内フローラがいかに素晴らしい発見であると言われようと、それが事実であろうと、「ああ、また医療費がかさんで、税金が増えて若者は世の中に希望を失うしかないんや」と思いました。

いまこういうふうに書いていると、本当に笑ってしまいそうなほど偏った、自分に自信がなくなってどこかに責任をなすりつけたいねじまげた見方でしかないのかもしれないんですが、当時は大真面目で思っていました。
人の数だけ真実はあって、少なくともこれがわたしから見た真実だ、と。

腸内フローラに取り組んでいた人たち

腸内フローラ

それから、「腸内フローラ」に関連する様々な人に出会いました。
細菌を35年研究してこられ、「腸内フローラ移植(糞便微生物移植)」の独自の方法を確立された臨床検査技師の清水さんをはじめ、とても素敵な方たちばかりでした。(そう、彼が代表の清水です。当時はこんなにがっつり一緒に仕事をすることになろうとは思いもしなかった)

これは昔からずっと思ってきたことですが、「システム」として見ると冷酷で不完全で好きになれないのに、個人で見ると世界には素晴らしい人たちばかりだなあ、と思うことがしばしばあります。
特定の個人は好きになるのに、「国」「組織」「彼ら」になると途端に好きではなくなる。

話が逸れましたが、とにかく素晴らしい人たちだった。
こんな自分が含まれていることに罪悪感も感じたし、どんどん巻き込まれていくことに対して恐怖感もありました。
「もし死んだら、迷惑かかるな……」

間もなく、実際に腸内フローラ移植を受けさせていただくことになりました。

「自費診療なんて怪しいな。騙されてたらどうしよう」
国に、システムに不信感を抱いているにもかかわらず、そのシステムがまだ認めていないということを執拗に気にしていました。確かに矛盾していますが、その矛盾にまったく気がついていませんでした。

「こわいな。大丈夫かな」という被害者的な意識が抜けず、信じられませんでした。
同時に、この方法で万が一治る可能性があるとすれば、お願いだからわたしを助けてほしいと思いました。
他人任せにしていては治らないという思いもありながら、「なんでもするから、どうかここからすくい上げて」というところまで切羽詰まっていました。
腸内フローラ移植の効果については勉強していたので、「わたしなんかよりも緊急性の高い人に回してあげたほうがいいんちゃうか」とも思いました。
とにかくいろんな思いが混じって、ぐちゃぐちゃでした。

受けようと思った一番の決め手は、清水さんの人柄でした。
傲慢でもなく、お高くとまっているわけでもなく、私利私欲が強くもなさそう。とてつもなく優しいし、信念を持っておられました。

もし、「この水であなたの汚れが浄化されていくのです」みたいなタイプやったり、悟りを開いてる感じやったり、オーガニックナチュラル的な人でもだめだったと思う。とにかく、ストライクゾーンが球よりも小さいようなわたしに、清水さんの言葉はすっと入ってきました。
いい意味で庶民的で、親しみが持てました。

それでこの人を信じてみよう、と決めました。
この「信じる」というのは、とっても大切だと思います。懐疑的なままだと、治るものも治らない可能性があります。

まだ感謝はできなくても、とにかく一時的にでも信じること。準備はそれだけ。

腸内フローラ移植体験談(便微生物移植)
大阪の小さな研究機関「シンバイオシス研究所」のスタッフちひろです。
わたしが人生を楽しめなくなり、腸内フローラ移植をしたお話を、過去の話も交えてお伝えしています。今回は、人生行き止まり状態で出会った「腸内フローラ」についてです。

《これまでのお話》
ご挨拶と自己紹介【腸内フローラ移植体験談1】
アトピーと負けず嫌いが共生していた幼少期【腸内フローラ移植体験談2】
とにかく突き進んでいた努力家の思春期【腸内フローラ移植体験談3】
食べものが合わずスウェーデン留学でうつに【腸内フローラ移植体験談4】
社会不適合感と死にたい気持ち【腸内フローラ移植体験談5】

→続きを読む
腸内フローラ移植(便微生物移植)当日(1回目)【腸内フローラ移植体験談7】

The following two tabs change content below.
自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
logo
腸内フローラ移植(便微生物移植)とは

移植の流れ・費用

移植が受けられる医療機関

お問合せ・移植相談
クラウドファンディング挑戦中!
クラウドファンディング挑戦中!

コメントを残す