1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
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食べものが合わずスウェーデン留学でうつに【腸内フローラ移植体験談4】

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腸内フローラ移植(糞便微生物移植)当日(1回目)【腸内フローラ移植体験談7】
(体験談1〜3は、記事下部からお読みいただけます)

これまでの長いとは言えない人生で、ターニングポイントはどこだと聞かれたら、まず間違いなく大学三年生夏からのスウェーデンへの交換留学と答えます。
それがいい意味でなのか、そうではないのか、自分でも正直言ってよくわからないです。
ただ、あの時期が人生の中でもすごくキツい時期で、その後の人生を大きく左右したというのは事実です。

留学に憧れて、おしゃれなカフェが好きだからという理由でスウェーデンに留学。(いちおう経営と福祉を学ぶという名目なので、これは内緒ですよ)
そこで、思わぬ事態に遭遇します。
なんと、食べものが合いませんでした。

肉と乳製品がダメに

まずはじめに、ケバブにあたりました。そこから、肉を食べるたびにお腹を壊しはじめました。
日本では便秘がちなタイプだったので(おばあちゃんがキングオブ便秘)、「海外のストレスやろう。すぐ慣れるわ」ぐらいに考えていました。

スウェーデンというのはご存知の通り北欧でして(私は地理ができないので行くまで知りませんでしたが)、つまり乳製品が大変美味しいんですね。
乳脂肪分の割合が高く、濃厚。
日本人のお腹が継続的に摂り続けるにはちょっとヘビーなんです。
チーズからはじまり、ヨーグルトやアイスクリームもアウトでした。
でも、ヨーグルトとアイスクリームは大好物ですし、美味しいんです、ほんとに。なので、お腹を壊しても食べ続けていました。

気づけば体調は悪くなる一方で、病院に行って胃痛の薬をもらうも、その薬がきつすぎて気持ち悪くなってしまって飲めませんでした。
スウェーデンは病院がタダなのもあり、なにしろ時間がかかります。もう病院には行くまいと思いました。

それから冬が来るまで、難しい授業とわからない英語に揉まれ、ヨーロッパの学生たちに必死でついていこうと勉強しました。
このあたりはすごく長くなるので、また改めて記事を書きます。(→留学うつは腸内フローラの乱れが原因だったのかもしれない。
この時点でまだまだ留学期間は残っていたのですが、ついに冬が来ました。

腹痛と寒さと暗さでうつ状態に

スウェーデンの冬は、日照時間が極端に少ないんです。
それでわたしは、うつのような状態に陥りました。
「寒いし、暗いし、お腹も痛いし、朝型人間やのにパーティ行かな友達できへんし、一人暮らしも寂しいし、授業も大変やし、他のみんなは楽しそうやし、なんかもう嫌やなあ」という感覚が体を満たしていきました。
授業を取らず、家で日本の映画を見たり、家族や友人とSkypeしたりしてました。

このときのわたしは、「留学に失敗した」という敗北感のようなものに襲われていました。
努力してもうまくいかないことがあるのが初めてで、これまでの価値観が崩れました。
そもそも、日本のように「頑張る」が美徳ではないのに、成果だけはしっかりと出している学生が多かった。

留学というのは楽しいもので、行かせてもらえてありがたいもので、しっかり勉強して凱旋する、というイメージだったわたしは、家族に顔向けできないと思いました。
友達に話すのも、恥ずかしいなと。でも、「帰りたい」とそれ以上に思っていました。

スウェーデンという国は今でも大好きです。数年前に旅行した時は、とっても楽しめました。
でも、その気候と食べものが、わたしにとって何ヶ月も滞在するには異質すぎたのだと思います。

一緒に留学していた日本人の友達や現地で出会った友達、それから家族のおかげでなんとか生きて帰りました。
日本に着いた瞬間、すごくほっとしたのを覚えています。すごく悲しそうな母親の顔も。
体調不良とうつ症状で、このときのわたしはかなり体重が落ちていました。
体はしんどいし、これまでの価値観や指針が崩れきっているわたしは、「これからどうやって生きていったらいいんやろう」と途方に暮れていました。

留学によって一時的に日本を離れたわけですが、日本に帰ってくると「高校」→「受験」→「大学」という流れの延長で、「就活」→「卒業」→「社会人」というプロセスが当たり前のように待っていました。
でもそのときのわたしは、「この道を突き進めば幸せになれる」という確信も、それを自分がこなせるかどうかの自信も失っていました。

生きることに否定的になり始めたのも、このあたりからです。
留学中は、「死にたい」というよりも「しんどい」が勝っていたように思います。

留学により腸内フローラバランスが崩れたことが原因ではないのか、と気がついたのはそれから五年もあとのことでした。
でも五年で気づけてよかった。ラッキーやった。そう思おう。

フィンランドのサンタクロース村で撮ってもらった写真を載せておきます。
サンタさんだいすき。

サンタクロース村1

サンタクロース村2

ぎゅっ。

腸内フローラ移植体験談
大阪の小さな研究機関「シンバイオシス研究所」のスタッフちひろです。
わたしが人生を楽しめなくなり、腸内フローラ移植をしたお話を、過去の話も交えてお伝えしています。今回は、いわゆる「留学うつ」になったスウェーデン時代のお話です。

《これまでのお話》
ご挨拶と自己紹介【腸内フローラ移植体験談1】
アトピーと負けず嫌いが共生していた幼少期【腸内フローラ移植体験談2】
とにかく突き進んでいた努力家の思春期【腸内フローラ移植体験談3】

→続きを読む
社会不適合感と死にたい気持ち【腸内フローラ移植体験談5】

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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