1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
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肌荒れの原因も治すのも細菌? 腸内フローラ移植(便移植)とアトピーの関係。

前回の記事で、「今回の手荒れはひどいけど、移植に頼らずに治してやるぜ、ヒーハー!」
みたいな発言をしていました。

アトピー患者にとって、エクオール産生株の腸内細菌がいかに大事かという話。

で、記事を書いた翌日に移植をしました。
すみません。

まずは、「手荒れがいかにわたしのクオリティー・オブ・ライフを損ねていたか」について、言い訳をさせてください。(画像あり)
前回の記事でも手荒れの状況を書きましたが、一日経ちまして、皮がぼろぼろと落ちるようになりました。

手荒れ

これ、皮が新しくできあがっている証拠なので悪いことじゃないんですが、
なんせ不便。

歩いているだけで、まるで星の砂を撒き散らしている魔法少女のように手の皮膚がひらひら落ちるし、
机の上もリュックの中も手の皮だらけ。(グロテスクでごめんなさいね)

写真ではわかりにくいんですが、右手の薬指と小指の皮が引きつってしまって、指が伸ばせない。
これ何が不便って、顔を洗う時に両手に水ためられない問題と、食器の洗い物をするときのゴム手袋はめられない問題。

そして無数のあかぎれが痛いのなんのって。
というわけで、移植をお願いすることにしました。

抗生物質を含む標準治療との併用

移植の前に、田中クリニックの田中先生に処方していただいたお薬を塗りました。

わたしは、「標準治療絶対反対!」みたいなタイプではなく、炎症がひどいときはステロイドも助けてくれるよね、と思っています。
今回も、ステロイド軟膏や抗ヘルペス薬、尿素入りのハンドクリームなどいろいろ試したんですが、だめでした。

そういうあれこれを言うと、田中先生スペシャルブレンドの塗り薬(抗生剤含有ステロイド軟膏)と、抗アレルギー薬の内服薬を処方してくださいました。

ステロイド

これ、使わずに家宝にしたい。(塗れよ)

いろいろと薬を試すうちに、皮膚常在細菌叢が変わり、表在のブドウ球菌などが増殖して悪さをしているのではという診断。
すごい。ブドウ球菌おいしそう。(わかってると思うけど、ブドウちゃうからな)

というわけで、一時的にお薬も併用させていただきます。

肌荒れに対する移植のアプローチ

肌荒れ

肌荒れとひとことで言っても、いろいろとあります。

体の免疫細胞が、外部のなんかに過剰反応している場合もあれば、
今回のように、普段おとなしい菌が一時的にブイブイ言わせているだけのこともある。(まあそれも外部に反応しているんですが)

それによって、対処もさまざまです。

免疫の過剰反応によるアトピー・アレルギーの場合は、前回の記事で書いたエクオール産生株の存在だけではちょっと不十分なんですね。

まずTreg細胞という、免疫細胞が暴走するのをなだめてくれる細胞をたくさん作れるようになることが大切です。
Tregを作るかどうかの決定に、腸内細菌のバランスが大きく関わっていることは、以前免疫シリーズのところでもお話しました。(したやんな? してなかったっけ?)

そして、エクオール産生株をしっかり活躍させてあげること。

今回の移植菌液は、肌の症状をメインにしているとのこと。
いつもながら、自分の菌液の配合は聞きませんでした。

移植してもらう菌液をまるごと信頼することで、移植効果が高まるというジンクスがありまして。

移植してもらうとき、看護師さんが腸の音を聞かせてくれました。
ぽこぽこ、とあぶくのような音がしました。

「腸の奥までしっかり届いています。腸内細菌たちが、体で頑張ってくれますからね」と。
これ、めちゃくちゃいいイメージが持てました。

移植のできる提携医療機関の看護師のみなさま、よかったら患者様にこういったお心遣いも。

移植翌日の肌の状態

移植からおおよそ15時間後の肌の状態です。

肌荒れ改善

つるりーん!!
最強!
小指がぜんぶ伸ばせる!!

おそらく、この状態は田中先生スペシャルブレンドのお薬の効果が大きいと思います。
ステロイド使用時特有の、皮が薄くてつるつるした感じになっています。

移植した菌たちは、4〜6時間で倍になります。
つまり、朝の時点でだいたい8倍くらいにはなっているはず。

あ、でもすでに2回ウンコしたから、絶対数はちょっと減ってるかな。どうかな。(そういえば、今朝はびっくりするくらい快便やった)

わたしは1回でこんなに症状がよくなったように見えますが、すでに9回移植をしていて、腸内フローラはほぼドナーのものになっています。
そこに、移植で援軍を送り込んでもらった感じなので、早かったような気がします。

これが、免疫過剰状態のアトピー患者さんなんかの場合、ぜんぜん違う腸内フローラが入ってくることに加えて、免疫がビンビンに反応してしまいますから、けっこう時間と回数がかかってしまいます。

ちなみに、この状態で自己判断で抗生物質を中止するのは、危険だということを知っていましたか?
抗生物質というのは、細菌などの微生物が出した物質を利用した薬のことで、他の微生物の繁殖を抑えてくれます。

抗生物質

たくさんの種類の菌に順番に効いていくので、症状が治まったからといってすぐにやめてしまうと、中途半端に耐性を持った菌が増殖し、症状は再発するわ、同じ薬は効かなくなるわという悲しみが起こります。

微生物は殺さずに味方につけるべし。抗菌薬の限界点。

細菌の増殖が抑えられたあとは、内側から皮膚が復活してくるはずです。
移植してもらった菌たちが元気になるよう、引き続きビオスリー&大豆作戦は続けます。(でももう豆腐飽きた)

田中先生のお薬&清水所長の菌液という、ダブルの裏技を使ってしまいました。
肌荒れの原因が細菌(ブドウ球菌など)ということもあれば、それを改善するのも細菌(抗生物質、腸内フローラ移植)というのはおもしろいですね。

腸内フローラというと消化器専門なイメージがありますが、研究会にはアレルギー科、皮膚科の先生も参加してくださっています。

腸内フローラ移植が受けられる提携医療機関

部位で見る医療が終わりかけているいま、腸内フローラという架け橋を通じて、全診療科の先生と横の連携が図れるとうれしいなと思います。(だいそれた事を言ってしまって、今かなり脇汗かいた)

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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