初の学会発表!「特殊菌液を用いた腸内フローラ移植」に注目
6月2日から3日にかけて、淡路島の夢舞台にて「一般社団法人 日本先制臨床医学会」の第1回 創立記念大会・シンポジウムが開催されました!
腸内フローラ移植臨床研究会の理事 萬先生、評議員 田中先生が理事をされている学会とあり、当研究会のメンバーも多数参加しました。
普段は実働部隊として活動しているわたしたちシンバイオシスも、こっそり参加させていただいていました。

「がん・難病難民救済のストラテジー」と銘打たれた今回のシンポジウムでは、標準治療の枠にとらわれない、「見つける」「治す」ということに焦点を当てた最先端の研究が多数発表されました。
しっかりとした土台に基づき、ある程度仮説を立てておくこと、それによる安全性の確保は、基礎研究の担当。
それが実際にちゃんと病気を治していくのか? 机上の空論ではないか? と確かめていくのが、臨床研究の担当。
今回のシンポジウムでは、基礎研究、臨床研究の双方の観点からの発表があり、安心感をもって実際の現場に応用していく機動力がうかがえました。

難民?
救済?
初めて聞くと、少し上から目線ではないか、傲慢ではないかと感じるような言葉がメインテーマに掲げられています。
でも、よくよく知っていくと、ステージの進んだがんや、今の標準治療では治療法がない病気にかかった人たちは、医者たちに見放され、「難民」のように不安で行き場のない思いを抱えながら死を待つしかない現状があります。
生きたい、治りたいと願う人たちに最後まで選択肢を提示し続けたい。
医師の方から匙なんて投げるもんか。
シンポジウムに参加していると、医師・研究者たちのそんな思いが直に伝わってきました。

会場の外に設置されたブースでは、シンバイオシスの2人も立ち寄ってくださる方に腸内フローラ移植について誠心誠意ご案内をさせていただきました!
(コミュニケーション能力の関係で、話し終えると毎回汗だく)

腸内フローラ移植臨床研究会の評議員でもあり、わたしの大、大、大ファンの田中クリニック 田中善院長も応援に駆けつけてくださり、なんと!なんと!2ショット撮れたぁ〜〜〜〜〜〜〜。
A3ポスターにして、額に入れて、研究室に掲揚します。

普段なかなかお会いできない、研究会代表理事のライフクリニック蓼科 麻植ホルム正之先生にもお会いできました。
相変わらずの男前っぷり。

ものすごく偏見と嫉妬に満ちた表現ですが、顔もいい、性格もいい、頭もいい、お医者様、みたいなことをされてしまうと、我々一般人の普通レベルの顔の人間たちは、何に希望を持って生きていけばいいんでしょうかね。
でも、研究会の先生方と話していると元気が出てくるから不思議です。
知らない人たちに囲まれていても、先生方が守ってくれる気がする。
いい先生が集まってくださっているな、と感謝の念に堪えません。
そして、今回のメインイベント。
研究会の常務理事、関西のホープであるルークス芦屋クリニックの城谷昌彦院長による、「特殊菌液を用いた腸内フローラ移植(糞便細菌叢移植)の有用性」の発表です!!

このために、前日は深夜まで最終調整のミーティングを行っていました。
なんせ、世間に初めて公のものとして発表するわけですから、シンバイオシスとしても責任重大であります。
清水も万全のバックアップ態勢のもと、無事発表が終了しました。
さっすが城谷先生、かっこよかったなぁ。。。(だんだん先生方のファンサイトみたいになってきてる)
うん、清水さんもいい笑顔。
特殊菌液の中身について、普段はお話できないようなことまで公開させていただきました。
菌液に使用している水のことに触れ、さらにこれまでの臨床報告も行いました。
同時に、今後臨床研究として進めていくにあたり、さらなる課題も見えた2日間でした。
菌液の有用性については現在マウス実験をすすめており、10月14日の腸内フローラ移植研究会の総会にはご報告できる予定です。
医療関係者の方も、健康に関心のある一般の方も参加可能です。
ぜひスケジュールをお空けください。
久しぶりの淡路島でしたが観光の時間は一切なく、帰りは綺麗な夕陽を眺めながら明石海峡大橋を渡りました。

小さな民間のクリニックで始まった腸内フローラ移植が、みなさんのおかげで新たな段階に進んでいるのを肌で実感しています。
本当にありがとうございます。
大切に大切に、守り育てていきたいです。
この記事を書いた人

- 研究員・広報(菌作家)
-
自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。
でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。
目に見えないものたちの力を感じる日々です。
いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
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《特許出願中》
腸内フローラ移植
腸内フローラを整える有効な方法として「腸内フローラ移植(便移植、FMT)」が注目されています。
シンバイオシス研究所では、独自の移植菌液を開発し、移植の奏効率を高めることを目指しています。(特許出願中)