【原著論文】腸内フローラ移植におけるUFBの有用性を検討した論文が公開されました

この度、FMTにおけるUFBの有用性を示す論文を学術誌「Bioactive Compounds In Health And Disease」に投稿し、無事採択されましたのでご報告します。
オープンアクセスなので、どなたでも無料で全文お読みいただけます。

腸内フローラ移植(便移植、FMT)の奏効率を上げるために、溶媒として生理食塩水だけではなくUFB水(ウルトラファインバブル水)を使用することがいいと信じて、ここまでやってきました。
臨床例は伴ってくるものの、なかなか基礎研究が進まずにいましたが、ようやく基礎研究が追いついてきました。

なんだか普通の順序とあべこべのようですが、いまどきの研究はリバース・トランスレーショナル・リサーチと言って、臨床現場ありきの基礎研究のあり方が重視されていみたいですからね。こういうのもアリでしょう。

腸内フローラ移植におけるウルトラファインバブル(UFB)水の有用性 〜腸管上皮細胞における移植細菌の認識〜

Ultrafine Bubble Water Usefulness in Fecal Microbiota Transplantation: Recognition of Transplanted Microbiota in Intestinal Epithelial Cells[1]Shimizu, S., Dan, K., Tanaka, C., Tanaka, M., Tanaka, Y., Shirotani, M., Kitamura, K., Yorozu, K., Oehorumu, M., & Tsukamoto, G. (2020). Ultrafine bubble water usefulness in fecal … Continue reading
(和訳):腸内フローラ移植におけるウルトラファインバブル(UFB)水の有用性 〜腸管上皮細胞における移植細菌の認識〜

論文のポイント

  1. 糖尿病マウスに対して3種類の腸内細菌からなる製剤を移植する。その際の溶媒を生理食塩水とUFBの2種類作製し、血中インスリン値を測定する。
  2. 体外から移植された腸内細菌を、2種類の溶媒間で腸管上皮細胞の受容体がどのように認識するのか比較検討する。
  3. 移植後、腸管上皮細胞における糖の取り込みの比較検討を行う。

詳細な報告は9月21日の学術大会にて行います

本実験系の詳細な報告につきましては、来る2020年9月21日(月・祝)に開催される「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会 第4回学術大会」にて、共著者の団克昭理学博士より発表予定です。

オンライン、会場の同時開催ですので、腸内細菌と相性の良さそうなUFBとはなんぞやというお方は、ぜひご参加ください!

この記事を書いた人

ちひろ
ちひろ研究員(菌作家)
自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。
でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。
いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
個人ブログ→千のえんぴつ
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《特許出願中》
腸内フローラ移植

腸内フローラを整える有効な方法として「腸内フローラ移植(便移植、FMT)」が注目されています。
シンバイオシス研究所では、独自の移植菌液を開発し、移植の奏効率を高めることを目指しています。(特許出願中)

References

1 Shimizu, S., Dan, K., Tanaka, C., Tanaka, M., Tanaka, Y., Shirotani, M., Kitamura, K., Yorozu, K., Oehorumu, M., & Tsukamoto, G. (2020). Ultrafine bubble water usefulness in fecal microbiota transplantation: Recognition of transplanted microbiota in intestinal epithelial cells. Bioactive Compounds in Health and Disease3(8), 141. https://doi.org/10.31989/bchd.v3i8.735