1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
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糖尿病(Ⅱ型)72歳男性【腸内フローラ移植症例紹介】

糖尿病検査

予備軍も含めると、日本人の6人に1人が関係している「糖尿病」。

日本人には肥満が少なく、見た目にはあまり糖尿病は多くなさそうですが、実は日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすい傾向があります。
気ぃ遣いぃやし(関西弁ですいません)、グラマラスな体型でもないし、土地も高いし、そのうえ糖尿病にもなりやすいなんて、なんか損してる気しません?

日本人は粗食の歴史が長く、血糖値が急激に上がることはほとんどない生活を送ってきました。
お米は糖質の中でも血糖値の上昇が緩やかですし、農民や武士は身体を動かす機会も多く、血糖値が適切な状態に保たれていたと思われます。

一説によると、その結果として日本人のインスリン分泌能力は、欧米人と比べて低めに設定されることになったということです。

そんな中、明治維新を境として、そして第二次世界大戦以降は急激に、欧米の食事が輸入されました。
食事による血糖値上昇は加速しましたが、日本人の身体はまだそんな食事を受け入れる体制になっていなかったわけです。

食事にしろ、情報社会にしろ、何につけても「不自然なほど早すぎる変化は、人間には分不相応なのではないか」と思わせられます。

「腸内フローラ移植(糞便微生物移植)」は、日本では数年前に臨床治験が始まったばかりで、大学病院などで対象疾病、人数を限定して行われています。

当研究所では、35年以上前から続けてきた細菌の基礎研究をもとに、数年前から民間のクリニックとして腸内フローラ移植の臨床研究を行ってまいりました。
疾病を限定せずに行ってきたこと、腸内フローラ移植ができる民間で唯一のクリニックを運営していたこともあり、臨床例は国内最大です。

とはいえ、まだまだ保険診療として認められるほどの症例数には至っておりません。

今日は、患者様の数少ない症例のうち、糖尿病(Ⅱ型)・糖尿病性腎症の症例をご紹介します。
移植前のフローラバランスも、移植回数などもあくまで「個人差」が大きいことをご理解いただいた上、ご参考になさってください。

患者様情報【糖尿病(Ⅱ型)・糖尿病性腎症 72歳男性】

43歳より糖尿病を発症。
インスリンの自己注射、内服による治療をされています。

移植前、投薬管理中のHbA1cは8.2%血清クレアチニンは4.40mg/dlでした。

移植情報

3ヶ月間で7回の腸内フローラ移植を実施しました。

移植後、HbA1cが6.6%血清クレアチニンが3.82mg/dlと改善し、現在も月に1回のペースで移植を継続されています。

海洋性たんぱく質をひとくち目に摂取することでインスリン分泌を促すことを狙った食事指導も並行して行っています。

血糖値が上がりにくい食べ方はベジファーストより◯◯ファースト

投薬量などの総合的な管理は、引き続き定期的な血液検査の結果をもとに、近医主治医のご判断をお願いしています。

この患者様の移植前後の腸内フローラバランスは、以下のように変化しています。

糖尿病

移植のポイント

どの病気にも言えることですが、特に糖尿病は罹患歴が長いほど完治が難しいと感じています。
投薬などに頼り切ってお休みしてしまっている臓器を再び呼び起こすには、それだけパワーが必要なのです。

また、遺伝子はあまり関係がなく、現在の腸管の状態に影響されると考えられるため、腸内フローラ移植が効果的であるという手応えがあります。

今はⅡ型の糖尿病での成績が良好ですが、Ⅰ型でも研究がすすんでいくと期待しています。

日本人のⅡ型糖尿病は、でんぷんや難消化性の食物繊維を多く摂る「東南アジア系」のフローラバランスの人がなりやすい傾向があるようです。
ラーメンにチャーハンをつける、パンやパスタが大好きでよく召し上がる方、糖質の多い野菜や果物が好きな方はプロボテラ属が増えやすいでしょう。

この病気の場合、下垂体ホルモン(インスリンなど)の分泌調節にかかわるバクテロイデス属が多めのバランスを目指した移植を行います。

それぞれの菌がどのような働きをしてくれているのかについては、「書籍『うんちのクソヂカラ』清水真 著」で詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
他の症例も多数掲載しています。

腸内フローラ移植

また、糖尿病と腸内細菌の深い関係については、こちらの記事(糖尿病(Ⅱ型)は、すい臓の病気ではなく腸内細菌と脳の指令不足でした)もご覧ください。

移植ができる医療機関

この数年間は小さなクリニックで腸内フローラ移植臨床研究を続けてまいりましたが、このたび「一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会」を発足しました。

これまでの研究に賛同してくださる臨床医と連携しながら、さらに多くの皆さまの健康づくりにお役立ちさせていただく体制を整えることができました。
これからは研究機関として、腸内フローラ移植菌液の研究開発をさらにすすめてまいります。

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。 ご挨拶と自己紹介も併せてご覧ください。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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