1982年から続けてきた微生物の基礎研究や医療機関における臨床を経て、独自の腸内フローラ移植(便移植)方法を開発しました。微生物たちとの共存共栄には、無限の可能性があると信じています。
シンバイオシス研究所 -微生物との共存共栄-
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人体の相互通信と、図書館や本屋でお腹が痛くなる理由の生化学的な考察。

人体の相互通信

人間の身体というのは、大変不思議なものです。
我々が科学の粋を結集しても、人間の身体の仕組みを再現するには到底いたりません。(ところで、「科学の粋」なんや。「かがくのすいい」やと思ってた)

毎日せっせと目や脳や身体、それから心を疲弊させて一生懸命働いて、
世の中をちょっとでも便利にしたり、文明を前にすすめたり、仕組みを解明したりしていますよね、我々。

こんなすごい技術持っているのに、なんで人間として生きるのってぜんぜん楽にならへんのやろ、とか思います。
でも実際、そんな大したもんでもないのかもしれません、技術なんて。
自然界に与えられた人間の身体の仕組みに比べたら。

能率化とかシステムとか色々言うけど、愛する人とセックスして、たくさん子どもを産んでいるほうが、よっぽど高度なことなんかもしれへんで。

人間の身体の中で起こっている相互通信

ネットワークシステム

さて、その人間の身体の複雑にして素晴らしい仕組みを表すものの一つに、「相互通信」があります。

これまでわたしたちは、人間の身体を「部分」の集積としてしか見ていなかったところがありました。
けれど、「身体全体」で見ることの大切さ、そして健康は「それを取り巻く環境全体」との関わりによるものが大きいことがわかってきています。

昨年の9月から、NHKスペシャルで『シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク』という連続ものをやっています。(今気づいたわ…誰か録画してへん?)

1月14日(日)はその最終回で、『第4集 万病撃退!“が免疫の鍵だった』というのが放送されます。

腸免疫あらすじ的なやつ、引用しますね。

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私達の体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピューターグラフィックスを駆使して伝える、シリーズ「人体」。第4集のテーマは“腸”だ。毎日の食事から栄養や水分を大量に体に取り込む消化・吸収の要だが、じつは私たちを万病から守る全身の「免疫力」を司っていることが、最新研究から明らかになってきた。なんと全身の7割もの免疫細胞が腸に集結し、いま話題の「腸内細菌」たちと不思議なメッセージをやりとりしているというのだ。ひとたび、腸での免疫のバランスが崩れ、免疫細胞が暴走を始めると大変なことに。花粉や食べ物、自分の体の一部まで「敵」と誤って攻撃し、さまざまなアレルギーや免疫の病を引き起こしてしまう。どうすれば、腸内細菌が出す“メッセージ”を活用してこの暴走を抑え、アレルギーなどを根本解決できるのか。最先端の顕微鏡映像や高品質のCGを駆使して、知られざる腸の力に迫る。NHKスペシャル | シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク第4集 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった

わたしたちの細胞(組織、臓器)は、ただベルトコンベアーのように一連の作業に組み込まれているのではなく、相互に通信することによって、その機能を柔軟に変化させている、というのが最新の医療・科学の見解です。

それがようやく、わたしたち一般の人の目に触れる形でテレビ放映されるところまで来ました。

腸が脳と一億本の神経ネットーワークでつながっており、相互通信していることは以前述べましたが、あらゆる臓器はメッセージを発したり、受け取ったりすることができると考えています。

今回、シリーズ最終回、紅白で言うところの大トリを「腸」が飾ることになり、大変うれしいです。

栄養を吸収する小腸、水分を吸収する大腸。
外界からのものを体内に吸収する最後の砦である腸には、免疫細胞の7割が集まっています。

わたしたち現代人の体内でいま、腸と免疫のバランスが崩れていることは、アトピーやアレルギー、その他の免疫系疾患が爆発的に増えていることからも明白ですよね。

もちろん腸から全身にわたる免疫に腸内細菌が深くかかわっているのですが、今日は「人体の相互通信」に絞ってお話をすすめます。

図書館、本屋で突然あなたを襲う腹痛「青木まりこ現象」

トリニティカレッジ

※写真は、アイルランドにあるトリニティ・カレッジの図書館。死ぬまでに一回行きたい。

わたしは本が大好きで、本の匂いも大好きです。
新しい本は、まず真ん中くらいで開いて、思いっきり深呼吸してその匂いを嗅ぐところから始めます。

どんなアロマよりもリラックスするし、どんなテーマパークよりもわくわくするし、どんな愛のささやきよりも胸がきゅんとする。
愛のささやきの部分は推測やけど。(自己申告したから許そう)

当然、図書館とか本屋さんは大好きですし、行けば自然な流れで長居することになるわけです。

で、毎回うんこしたくなります。

これ何なん?

普段、どちらかと言うと便秘なほうやし(食物繊維とりすぎやねん)、うんこしたくなる時間もバラバラやのに、図書館とか本屋(特に古本屋)行って30分以内には絶対もよおす。

こっちはこれからしばらく人生のパートナーになってくれる本たちを探しに行ってるわけやのに、なんでこのタイミングでうんこなん?ってなる。
婚活パーティーで、開始30分以内に必ずうんこしたくなる女性がいたら、どうですか?
ちょっと引く?

本たちにもそう思われてたらどうしよ。

ちなみに、この現象にはなんと名前があるそうです。
青木まりこ現象。

詳しくは青木まりこ現象 – Wikipediaを見ていただいたらいいかと思うんですが、まだ科学的には解明されていないみたいです。

説としては、いろいろあります。

  • 紙やインクなどの匂いが刺激となって便意を誘発させるという説
  • 図書館や本屋に行くとうんこがしたくなるという思い込み説
  • 並んだ本やその匂いによるリラックス効果説
  • 立ち読みや、平積みの本を取る際の姿勢説
  • 本の霊力説

とまあ、玉石混交も甚だしい説がいっぱい出てきます。

インクの刺激臭は、科学的にはわりと信憑性高いんじゃないでしょうか。
わたしの場合は、やっぱりリラックス説かな。

人体の相互通信と、青木まりこ現象への新説

チームプレイ

お待たせしました。
生化学の側面から、この現象の解明を試みてみましょう。

まず、「インクの刺激臭」はあるでしょう。
インクの粒子というのは、たばこの煙くらい細かい粒子です。
これがくしゃみを誘発したり、便意をもよおすというのは十分考えられます。

それから、図書館や古本屋に置かれている本は、新しい本とは違う独特の匂いがしませんか?

新しい本を「久しぶりに取れた休暇、異国に旅立つ往路の飛行機の中」だとすると、
誰かの手垢の付いた本は「重たいスーツケースを抱えて帰宅し、荷解きもせずに台所ですするお茶漬け」みたいな感じがします。

そのホッとするような落ち着く匂い、実は「カビ」の匂いらしい。(一瞬にしてげんなり)

で、わたしたちはそのカビ(真菌)が排泄を促す可能性を考えてみました。

ちなみにうちの職人のファーストネームは「真(しん)」なので、「うわぁ〜真菌がついたぁ〜」みたいな感じでいつも遊んでます。(レベルが小学生)

わたしたちの腸内には、細かく分けて3万種類もの細菌が住んでくれています。
実はその中には、真菌(カビ)もいます。

彼らが腸内においていい働きをしてくれているのかどうかまではわかりませんが、「カンジダ」などの真菌が増えすぎると、リーキーガット(腸漏れ)の状態になり、人体に悪影響を及ぼします。

図書館や古本屋で大量の真菌を吸い込むと、身体はそれらを外へ出そうとします。

みなさん、バイ菌ってどうやって体の外へ出ているか、ちょっと想像してください。
そう、鼻水とかくしゃみしますよね。(シンキングタイムゼロ)

ここから、人体の不思議な相互通信のお話です。

まず、おしっこが出なくなります。
うんこに行きたくなるのと矛盾しているようですが、これはおしっこを作っている腎臓が水分の再吸収をしているからです。

なんで腎臓はそんなことするのかというと、血液の水分量を上げるためです。
血液というのは全身を巡っていますので、血中の水分量が上がると鼻水とかくしゃみとかに水分を使えるようになります。
もうちょっとだけ医学的に言うと、肺や鼻腔内の絨毛を湿らせることが目的です。

一方で、腸管では逆に水分の再吸収を止めます。
これは、腸の絨毛を湿らせるためではないかと考えます。

腸管では、水分とともに腸内細菌たちが出した有機酸なども一緒に吸収しているので、真菌を察知するとそれを止めてしまうようです。
そういうわけで、腸管内の水分量は増え、異物とともに流されてしまうというわけです。

めっちゃすごくないですか?
コミュニケーションツールが発達した人間社会はこんなに誤解に溢れているのに、この完璧なコミュニケーションとチームプレイ。惚れ惚れします。

以上が生化学の側面からみた見解です。
どうでしょう、長年の謎である「青木まりこ現象」に新風を吹き込むことができたでしょうか。

人体の相互通信については、まだまだお伝えしたいことがありますので、乞うご期待。

なんか、本の匂いを想像してたら、ちょっとうんこしたくなってきた。(やっぱりあんたはリラックス効果説やわ)

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