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コロナが収束するメカニズムを検討する 〜イギリスとウイルス

実際問題、コロナはどれだけ怖いのか

ご無沙汰しています。
全然ブログ書けてなくてすいません。

色々と忙しい毎日ですが、街は閑散としていますね。
コロナって単語、聞き飽きたわって人も結構いるのでは。

実はわたし、1月に2週間ほどタイのバンコクにいました。
2年前に行った時に比べて経済成長っぷりが半端なく、排気ガスで外も歩けないほどでした。

なんかの本で読んだ「まずはメシ、話はそれからだ」ってフレーズが思い出されましたが、人間ってお腹がいっぱいになったとしても限りない欲がありますよね。
特に先進国という比較対象があると、そこまでの基準にいかないと「貧しい」みたいになる。

と愚痴っぽくなってしまいすみません。

海外にいると日本にいるときに増してニュースが入ってこないのですが、友人から「バンコクでコロナ感染者4人ってニュースやってたけど、帰れる?」とLINEが来て、コロナってなんやねんという状態で帰国したのが1月25日。
まさかここまで大騒ぎになるとは。

今日は、今更感もありますがウイルスのことをちょこっとお話ししますね。
コロナに特化した情報は、厚生労働省あたりが出していると思うので、そちらをご覧になってください。(でも手洗いを石鹸でしすぎると、手の常在菌がやられて手カサカサなるで)

ウイルスを無駄に怖がらないために

ウイルスも細菌もどちらも微生物ですが、増え方が違うんだよという話を前にしたことがあります。

わたしたちにとって、体に細胞があって、その中に核があって、さらにその中にDNAやRNAがあるんだというのは当たり前のことのように思えます。
(中学校で習ってから、この仕事するまできれいさっぱり忘れてたけど)

細菌などの単細胞生物ですら、DNAとRNAの両方を持っているために適切な条件さえあれば自分で勝手に増殖していきます。
糖の種類とか、ちょうどいい温度加減とか、酸素のあるなしとか、そのへんは菌によって好みがあります。

一方でウイルスはDNAまたはRNAのどちらかしか持っていないため、宿主と呼ばれる何かしらの生命体の細胞の中にあるDNAかRNAを借りて増えていきます。
この増え方は思いつかんかったわ〜って思いません?
めっちゃ斬新ですよね。
手ぶらで通えるスポーツジムより賢いですよね。

ウイルスは生き物ではない! と断言する専門家もいらっしゃいます。

飛沫感染と空気感染

ウイルスの多くは空気感染をしないと言われています。

3月も終わりかけたある晴れた日の午後。
ぽかぽかと春の陽気を感じる並木道。
あ、桜が一輪咲いている!
まだ私しか気がついていないのかもしれない。贅沢だなあ。パシャリ。

みたいなことを一人でしているあなたは、ウイルスに感染する確率は低いでしょう。
それは、周りにヒトがいないから。
ウイルスは宿主を離れると、DNAまたはRNAだけになってしまうため、長くは生きられないのです。

一方で、例えば「ぶえっっっっっくしょい!!!!」とくしゃみをして、よだれとか鼻水が飛び散ることでウイルスがヒトからヒトへ感染してしまうのが、飛沫感染。
電車で毎朝車掌さんが「一般的に混雑した車内では、感染のリスクが上昇すると言われ〜 中略 〜時差通勤やテレワークを積極的に行っていただくようお願いします」というのはこういうことですね。

予防のためのマスクと感染者のためのマスク

飛沫感染と空気感染の違いについて押さえたところで、売り切れが続出したマスクの使い方を考えてみましょう。

空気感染をしてしまう感染症、つまり結核菌や麻疹ウイルスの場合には、マスクで予防するのは無理と考えたほうがいいみたいです。
なんでかというと、細菌は1マイクロメートル前後(1ミリの1000分の1)の大きさで、ウイルスはさらにその10分の1くらいのものが多く、マスクの隙間(医療用のもので5マイクロメートルとか)を通り抜けてしまうからだそうです。

一方で飛沫感染の場合、ウイルスが混じった鼻水やよだれは水分を含んで大きくなって、だいたい5マイクロメートルぐらいになっているので、マスクの着用が推奨される場合があります。
ただ残念なことに、マスクをしてもしなくても、インフルエンザや風邪にかかる割合はあんまり変わらへんのだそうです。

感染者が鼻を拭った手で触ったつり革を持ったとか、
鼻が高いから鼻とマスクの間に隙間ができてメガネが曇るとか(これわたしわたし!)、
ちょっと息苦しいから鼻だけ出しとことか、
そういうちょっとしたことで、マスクの効果って台無しになってしまうみたいですね。

マスクをすると口の周りがビシャビシャになるし、メガネが曇って前も見えへんし、予防できへんねやったらなんでわざわざつけなあかんねんという話になってきます。
小さい頃、使い捨てマスクは高級でもったいないからって、ガーゼに毛の生えたようなマスクを何回も洗濯して使ってたけど、意味ないどころか逆効果やったんちゃうって気すらする。

予防のためではなく感染者がマスクを使う場合、鼻水やよだれの飛ぶ範囲を小さくできるからと言う理由で、マスクは効果的だそうです。
予防できると思ってマスクが品薄になって、感染者が使うマスクがなくなって、
花粉症の人はとんだとばっちりですよね。。。。

集団免疫という正攻法

公共交通機関や国境を次々に閉鎖する国がある一方、あえて学校や仕事を休みにせず、イベント中止もしない方向でコロナに対応しようとして物議をかもしているイギリス。
現在、一切のニュースから隔離されているわたしがこのことをちゃんと知ったのは今日ですが(世界が滅んでも君は気づかなさそうだね)、

※2020.3.24追記
イギリスも、有識者からのレポートによって封じ込めへと大きく方向転換しました。今の段階では、イタリアやスペインなどに見られるように、爆発的な感染の拡大による医療機関のパンクのほうがウイルスそのものよりも脅威になるのかもしれません。
詳しいレポートはこちら、わかりやすい解説はこちら

隔離、封じ込めではなく、みんなでゆるく抗体作っていこうよという逆のアプローチです。
「集団免疫」と呼ばれています。

私個人としては、今回イギリスの採ったこの対策は有効であるばかりか、世界中が馬鹿みたいにパニックになっている中で非常に冷静でバランスの取れた対応なんじゃないかと思っています。(思い始めてまだ一時間ほどやけど)

まず、今回のコロナウイルスは大多数の人にとっては重症化リスクの低いウイルスと言われています。
つまり、映画のバイオハザードみたいなやつではないと。

ではなぜこれほどまでに恐怖をあおられているのかというと、単純に「お初にお目にかかるウイルス」やからやと思うんです。
つまり、世界の誰も抗体(免疫)を持っていない
するとどうなってしまうかというと、いとも簡単にどんどん感染していってしまう。

言うなれば、まだ「オレオレ詐欺」なんてものがあることをほとんどの人が知らない状態なら、詐欺師にとってこんなうまい商売はないでしょう。
でも今の時代で「あ〜オレオレ!」ってまともに電話口で言ったら、だいたいの場合「オレなんて名前の孫はいません! そもそも私に孫はいません!」とか言われて電話切られますよね。
これが免疫な。

ちょっとおもしろいアニメーションがありました。
ワクチンを誰も接種していない世界と、25%、50%、75%、90%、95%の人が接種している世界で、感染の広がり方をシュミレーションしています。

このように、誰も免疫を持っていないと、宿主の獲得免疫で倒されることがないため今回のコロナウイルスのように爆発的に広がってしまいます。
(獲得免疫ってなんやったけ?という方はこちら

ただひたすらにヒトとヒトの接触、土地から土地への移動を最小限に抑えよう、そして徹底的に除菌しよう(菌とウイルスを混同している)というのが今の大多数の方策。
それに対してイギリスの考え方は、重症化しにくいであろう大多数の健康で免疫力の高い人たちにコロナに対する抗体を獲得してもらって、それによって感染のピークをずらそうというもの。

常識はすぐに通用しなくなる微生物界

新型ウイルスが今回のコロナだけならば、封じ込め作戦も有効かもしれません。
でもそうじゃないことは、ちょっとでも菌やウイルスに馴染みのある人には明らかです。

菌、そしてウイルスはさらに、人間よりも圧倒的に進化のスピードが早い。
つまり、どんどん新型、薬剤耐性を持ったものが出てくるでしょう。
彼らに対して「封じ込め」は逆効果でしかないのではないでしょうか。

検査の方法をどれだけ早く開発できても、疑いのある人全員を検査するコスト、偽陽性問題(これは長くなるので割愛)もあります。
そうこうしているうちに、空気感染するウイルスがどんどん登場することだってありえます。

そもそものアプローチを、根本的に変えないとあかん時期なんです。
これをまずわからないといけませんし、政府や企業が大衆の顔色をうかがって行動を決めなくてはならない民主主義が主流である現代、わたしたちはもっと冷静に、しっかり考えて行動したほうがいいですよね。

コロナウイルスで亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、コロナの影響で倒産してしまった会社、リストラされた方、その他深刻な影響を受けた/受けている人たちが、これ以上むやみに傷つくことのないよう願います。

それにしても、今回の騒動がちょっと度を超しているというのは多くの人が感じていることやと思います。(ちゃうかったらごめん)

サラリーマンの7割が地球に隕石がぶつかることを望んでいるというような話を聞いたことがありますが、ヒトってどこかで大惨事を望んでるんかな。
だから戦争とかなくならんのかな。(終わり方が暗いわ)

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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