シンバイオシス研究所は腸内フローラ移植(便移植)の研究開発機関です。腸内フローラ移植臨床研究会の専属研究機関として、全国の医療機関と連携しています。
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過敏性腸症候群 55歳女性【腸内フローラ移植症例紹介】

10代から30代にかけて、若い世代の発症が急増しているのが、過敏性腸症候群(IBS)
発症してから何十年も治らないこともあります。

男性には下痢型が多く、女性には便秘型が多いとされますが、便秘と下痢を繰り返すタイプや、ガスが止まらなくなるタイプ、腹痛や腹部膨満感のあるタイプなど、症状は人それぞれです。

過敏性腸症候群

さらに、めまいや頭痛、肩こりなどの自律神経失調症に似た症状や、
睡眠障害や不安感を伴ううつ症状などの精神症状も現れることがあります。

腸内に腫瘍や炎症がないか、他の疾患である可能性はないかを検査した上で、明確な原因が特定できない場合に過敏性腸症候群の診断が下される場合が多くあります。

トイレが近くにないと不安に襲われたり、職場や友人との食事の場でガスが出るのではないかという思いから外出を避けるようになったりと、生活の質を損なう可能性がある一方で、
根本的な原因や治療法が見つからないまま、自責の念に苦しむ患者さんもおられます。

繊細でストレスを感じやすい人ほどなりやすい傾向があると言われますが、過敏性腸症候群であることそのものがストレスになっている場合も多く、治療は難航しがちです。

過敏になりすぎている腸を寛容にしてやるため、腸内フローラ移植の可能性が注目されています。

細菌アイコン

日本では数年前に臨床治験が始まったばかりの「腸内フローラ移植(糞便微生物移植)」は、大学病院などで対象疾病、人数を限定して行われています。

当研究所では、35年以上前から続けてきた細菌の基礎研究をもとに、数年前から民間のクリニックとして腸内フローラ移植の臨床研究を行ってまいりました。
疾病を限定せずに行ってきたこと、腸内フローラ移植ができる民間で唯一のクリニックを運営していたこともあり、臨床例は国内最大です。

とはいえ、まだまだ保険診療として認められるほどの症例数には至っておりません。

今日は、患者様の数少ない症例のうち、過敏性腸症候群(IBS)の症例をご紹介します。
移植前のフローラバランスも、移植回数などもあくまで「個人差」が大きいことをご理解いただいた上、ご参考になさってください。

患者様情報【過敏性腸症候群(IBS) 55歳女性】

8年前より頻回に下痢症状を発症し、腹痛も時々あった患者様。
近医にて過敏性腸症候群と診断され、投薬にて経過観察するも症状は軽減せず、平成28年6月に腸内フローラ移植を決断されました。

移植情報

6〜7月のあいだに、計7回の腸内フローラ移植を実施。
3回目頃より腹痛が軽減し始めました。

7回目終了時には腹痛は消失し、頻回の下痢症状も治まっていました。

3ヶ月目に寛解と判断し、近医主治医にて標準治療による経過観察をお願いしています。

この患者様の移植前後の腸内フローラバランスは、以下のように変化しています。

過敏性腸症候群

移植のポイント

クロストリジウム属の菌がアンバランスになってしまっていることにより、俗に日和見菌と呼ばれるバクテロイデス属の菌たちが有益な物質をうまく出せなくなっていると判断しました。

過敏性腸症候群の場合は、症例ごとに発症の原因も異なり、示すフローラバランスも異なります。
バランスだけを重視するのではなく、個々の生活環境なども考慮しながら、移植菌液の濃度を慎重に変えていくことがフローラバランスの改善につながるのではと考えています。

症状の出現には波がありますが、その起伏を徐々になだらかにしていくことを目的とします。

ストレスを受けやすい現代社会においては、前向きに考え、悩みすぎないようにすることも症状改善の鍵です。
時には開き直ることや、考え方を変えてみることも、腸内細菌たちが機嫌よく活動してくれるためには必要です。

自力ではなかなか考え方を変えるのは難しい部分もありますが、ドナー選定の際にもポジティブでおおらか、素直な性格のドナーを選択するように心がけています。

それぞれの菌がどのような働きをしてくれているのかについては、「書籍『うんちのクソヂカラ』清水真 著」で詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
他の症例も多数掲載しています。

腸内フローラ移植

移植ができる医療機関

この数年間は小さなクリニックで腸内フローラ移植臨床研究を続けてまいりましたが、このたび「一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会」を発足しました。

これまでの研究に賛同してくださる臨床医と連携しながら、さらに多くの皆さまの健康づくりにお役立ちさせていただく体制を整えることができました。
これからは研究機関として、腸内フローラ移植菌液の研究開発をさらにすすめてまいります。

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
腸内フローラ移植(便移植)とは

当研究所について

一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会

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