腸内フローラ移植(便移植)の研究開発機関です。腸内フローラ移植臨床研究会の専属研究機関として、全国の医療機関と連携しています。
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慢性膵炎 67歳女性【腸内フローラ移植症例紹介】

慢性膵炎

食生活の乱れや、心身のストレスが多い時代において、消化器系の疾患が急増しています。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患がその代表例です。

胃、腸などの消化管の他にも、食べ物が直接通過するわけではないけれど消化の助けをする肝臓、膵臓(すい臓)などの消化器が存在します。

その中でも慢性膵炎という病気は、消化酵素を分泌する細胞が何年もかけて徐々に破壊されるという、実に恐ろしい病気です。
消化酵素を分泌できなくなると、当然ながら食べたものを消化吸収するというプロセスがうまく機能しなくなり、食べたものがそのまま出てしまうという症状があらわれます。

さらに、膵臓にはインスリンを出して血糖値の上昇を抑える働きもあるのですが、このインスリンを出す細胞まで破壊されてしまうと、糖尿病を発症することもあります。
最悪の場合は膵臓がんに至る場合も。

男性ではアルコール摂取による発症、女性では突発性の発症が多いと言われています。

腸内フローラバランスを整えることで、臓器の炎症を和らげたり、腸管神経系を通してホルモン分泌を整えることが可能なのではないかという観点で研究をすすめております。

日本では数年前に臨床治験が始まったばかりの「腸内フローラ移植(糞便微生物移植)」は、大学病院などで対象疾病、人数を限定して行われています。

当研究所では、35年以上前から続けてきた細菌の基礎研究をもとに、数年前から民間のクリニックとして腸内フローラ移植の臨床研究を行ってまいりました。
疾病を限定せずに行ってきたこと、腸内フローラ移植ができる民間で唯一のクリニックを運営していたこともあり、臨床例は国内最大です。

とはいえ、まだまだ保険診療として認められるほどの症例数には至っておりません。

今日は、慢性膵炎の症例をご紹介します。
移植前のフローラバランスも、移植回数などもあくまで「個人差」が大きいことをご理解いただいた上、ご参考になさってください。

患者様情報【慢性膵炎 67歳女性】

平成24年より慢性的な下痢症状が続き、毎食後60〜90分以内に未消化の排便が続いていました。

確定診断のないまま、栄養吸収障害ではないかと腸内フローラ移植目的で提携医療機関を受診されました。

移植情報

平成28年4月から10月までに計5回の移植を実施。

移植3回目頃より、食欲・排便回数・便の状態は少しずつ改善し、5回目完了後に寛解期突入と判断し、近くの大学病院消化器内科を紹介しました。
検査の結果、「慢性膵炎」と判明し、現在入院加療されています。

当初の状態と比べ寛解期突入と判断はしたものの、一向に体重増加が伴わなかったため、通常の入院検査では検出できなかった感染症など、他の疾患が隠れている可能性を示唆していると考えました。
基幹病院でのさらなる精密検査、治療により、健常な生活を取り戻されることを期待しています。

この患者様の移植前後の腸内フローラバランスは、以下のように変化しています。

慢性膵炎

移植のポイント

フローラバランスを標準化したことにより、原因不明の消化吸収不全、下痢などの正体がわかった例だといえます。
フローラバランスの正常化に伴い、腸管神経系が脳下垂体のホルモン分泌を整えた結果であり、脳腸相関が原因部位の特定に寄与したものと考えます。

胃液→十二指腸液→胆汁→膵液と順次消化管に流れ込む消化分泌液によって一定に保たれるはずのphが、膵臓の慢性炎症によって乱高下した結果、通常のバランスとはかけ離れたフローラバランスになったのではないかと考え、典型的な健常パターンに整えることに終始した例です。

それぞれの菌がどのような働きをしてくれているのかについては、「書籍『うんちのクソヂカラ』清水真 著」で詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
他の症例も多数掲載しています。

腸内フローラ移植

移植ができる医療機関

この数年間は小さなクリニックで腸内フローラ移植臨床研究を続けてまいりましたが、このたび「一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会」を発足しました。

これまでの研究に賛同してくださる臨床医と連携しながら、さらに多くの皆さまの健康づくりにお役立ちさせていただく体制を整えることができました。
これからは研究機関として、腸内フローラ移植菌液の研究開発をさらにすすめてまいります。

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自分の目で見えて、自分の手で触れられるものしか信じてきませんでした。 でも、目には見えないほど小さな微生物たちがこの世界には存在していて、彼らがわたしたちの毎日を守ってくれているのだと知りました。 いくつになっても世界は謎で満ちていて、ふたを開けると次は何が出てくるんだろう、とわくわくしながら暮らしています。
腸内フローラ移植(便微生物移植)を知っていますか?
わたしたちの腸に暮らす腸内細菌たちと健康との関連が、世界中で次々に明らかになってきています。 「すべての病気は腸から始まる」と言われるように、腸内環境が崩れると病気を引き起こすことが知られています。
健康な人の腸内フローラを移植することで、ふたたび健康を取り戻そうという治療法に期待が高まっています。
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